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アメリカ政治米下院民主党、11日にトランプ氏の弾劾手続き開始
米下院民主党が11日にトランプ大統領の弾劾手続きを開始する見込みと、関係筋2人が8日明らかにした。写真は昨年9月、ペンシルベニア州ラトローブで撮影。(2021年 ロイター/Leah Millis)
トランプ米大統領の支持者が議会議事堂に乱入したことを受け、民主・共和両党からトランプ氏の罷免や弾劾を求める声が高まる中、下院民主党は11日に弾劾手続きを開始する見込みだ。関係筋2人が8日明らかにした。
トランプ氏はすでに2019年、下院で弾劾訴追を受けているが、上院の弾劾裁判では無罪となっている。これまで大統領が弾劾訴追を2回受けた例はない。
関係筋によると、弾劾訴追決議案は、デービッド・シシリン、テッド・リュウ、ジェイミー・ラスキンの各議員が策定。来週中に採決が行われる可能性があるという。決議案は、トランプ氏が2020年の大統領選挙でバイデン次期大統領に敗北したことを覆すため「米政府に対する暴力を扇動」したほか、トランプ氏が先週、ジョージア州のラッフェンスパーガー州務長官との電話会談で、同州の選挙結果を覆すのに十分な票を「見つける」よう圧力を掛けたことなどを告発する内容となっている。
民主党のペロシ下院議長は8日、トランプ氏が「錯乱」しているとし、議会は国民を保護するためにあらゆる手を尽くす必要があると表明。トランプ氏が任期終了までに核攻撃命令など常軌を逸する行動に出ることを防ぐ方策について、米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長と対話したと明らかにした。
ペロシ氏は7日、シューマー上院院内総務と共同で、トランプ氏の即時罷免に向けて合衆国憲法修正25条を発動するようペンス副大統領や政権閣僚らに要求。発動がなければ、議会は弾劾も辞さないとした。報道によると、ペンス氏は憲法修正25条の発動に難色を示している。
バイデン氏は8日、トランプ氏を大統領として「不適格」と見なしているが、今後の対応については議会に任せると述べた。
ホワイトハウスのディア報道官は、トランプ氏の任期があと12日で切れるのに、弾劾手続きを今起こしても国をさらに分断するだけだと指摘した。
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