最新記事

感染症対策

ファイザー、米工場からコロナワクチン出荷 14日にも接種開始

2020年12月14日(月)09時39分

米ファイザーは12月13日、ミシガン州の工場で、米食品医薬品局(FDA)が緊急使用許可を出した新型コロナウイルスワクチンの出荷を開始した。写真は同州ポーテージの工場、11日撮影(2020年 ロイター/Rebecca Cook)

[13日 ロイター] - 米ファイザーは13日、ミシガン州の工場で、米食品医薬品局(FDA)が緊急使用許可を出した新型コロナウイルスワクチンの出荷を開始した。

独ビオンテックと共同開発したワクチンは、超低温下の輸送のためドライアイスが詰められたケースで早朝にトラックで出荷され、その後、米物流大手・フェデックスと同業のユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)の貨物専用機に積み込まれた。

米国内の病院は、14日も接種を開始するために準備を進めている。医療従事者と長期療養施設の高齢者が最優先で接種を受ける見通しで、国内の人口の大半に行き渡るには数カ月を要するとみられる。ファイザーのワクチンは、約3週間の間隔を空けて2回接種する必要がある。

政府のワクチン開発加速計画「ワープ・スピード作戦」のモンセフ・スラウイ首席顧問は13日のFOXニュースのインタビューで、3月末までに人口の約30%に当たる1億人強に投与が可能との見方を示した。

ただ、米国人の多くは急ピッチで開発されたワクチンの安全性について懸念し、接種をためらっており、これがワクチン普及への障害になる可能性がある。

スラウイ氏は「大半の米国人は、ワクチン接種を受け入れることが非常に重要」と訴え、「われわれが目の当たりにしているためらいの姿勢について、非常に懸念している」とした。

米国の新型コロナウイルスによる死者は30万人に迫り、1日当たりの新規感染者と入院患者は、記録を更新し続けている。

スラウイ氏は、米政府が12月末までに4000万回分(2000万人接種分)のワクチン出荷を目指していると述べた。ファイザーとモデルナのワクチンが含まれる。米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会は、17日にモデルナのワクチンの緊急使用許可を勧告するべきかどうかを検討する予定で、勧告されればすぐに許可が出るとみられる。

連邦政府と州政府はワクチン供給で連携しているが、ワクチン接種の優先順位で最終決定権があるのは州政府だ。連邦政府は、最初の出荷分を600以上の場所に配送している。



[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・【調査報道】中国の「米大統領選」工作活動を暴く
・巨大クルーズ船の密室で横行する性暴力


ニューズウィーク日本版 健康長寿の筋トレ入門
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年9月2日号(8月26日発売)は「健康長寿の筋トレ入門」特集。なかやまきんに君直伝レッスン/1日5分のエキセントリック運動

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:カジノ産業に賭けるスリランカ、統合型リゾ

ワールド

米、パレスチナ指導者アッバス議長にビザ発給せず 国

ワールド

トランプ関税の大半違法、米控訴裁が判断 「完全な災

ビジネス

アングル:中国、高齢者市場に活路 「シルバー経済」
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:健康長寿の筋トレ入門
特集:健康長寿の筋トレ入門
2025年9月 2日号(8/26発売)

「何歳から始めても遅すぎることはない」――長寿時代の今こそ筋力の大切さを見直す時

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動ける体」をつくる、エキセントリック運動【note限定公開記事】
  • 2
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が下がった「意外な理由」
  • 3
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体」をつくる4つの食事ポイント
  • 4
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 5
    「人類初のパンデミック」の謎がついに解明...1500年…
  • 6
    25年以内に「がん」を上回る死因に...「スーパーバグ…
  • 7
    豊かさに溺れ、非生産的で野心のない国へ...「世界が…
  • 8
    「体を動かすと頭が冴える」は気のせいじゃなかった⋯…
  • 9
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 10
    首を制する者が、筋トレを制す...見た目もパフォーマ…
  • 1
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ女性が目にした光景が「酷すぎる」とSNS震撼、大論争に
  • 2
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット民が「塩素かぶれ」じゃないと見抜いたワケ
  • 3
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が下がった「意外な理由」
  • 4
    皮膚の内側に虫がいるの? 投稿された「奇妙な斑点」…
  • 5
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動…
  • 6
    飛行機内で隣の客が「最悪」のマナー違反、「体を密…
  • 7
    25年以内に「がん」を上回る死因に...「スーパーバグ…
  • 8
    なぜ筋トレは「自重トレーニング」一択なのか?...筋…
  • 9
    豊かさに溺れ、非生産的で野心のない国へ...「世界が…
  • 10
    脳をハイジャックする「10の超加工食品」とは?...罪…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 7
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 8
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 9
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 10
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中