最新記事

感染第2波

米国の新型コロナ感染、異常に拡大し新段階に=トランプ政権コロナ対策顧問

2020年8月3日(月)11時01分

ホワイトハウスの新型コロナウイルス対策顧問を務めるデボラ・バークス氏は、米国の都市部とともに地方にも新型コロナ感染が「異常に拡大」しており、米国は流行の「新たな段階に入っている」との認識を示した。ホワイトハウスで5月22日撮影(2020年 ロイター/Leah Millis)

ホワイトハウスの新型コロナウイルス対策顧問を務めるデボラ・バークス氏は2日、米国の都市部とともに地方にも新型コロナ感染が「異常に拡大」しており、米国は流行の「新たな段階に入っている」との認識を示した。CNNの番組で語った。

バークス氏は「現在の状況は3─4月とは異なる。感染が異常に拡大している」と指摘。地方に住む人々に対し、「このウイルスへの免疫はない」と警告した。

また、感染拡大が起きている地域に複数世代で一緒に住む人々には、高齢者や基礎疾患のある同居者を守るために家の中でもマスクを着用するよう呼び掛けた。

国内の一部地域で感染者が急増し続ける中、バークス氏は、連邦政府当局者は各州の感染傾向や病院記録を調べていると説明。「それぞれの状況に見合った対応を取る必要がある」とした。

このほか、同氏が過去3週間で14州を視察した際、多くの国民が移動しているのを見て懸念が生じたとし、「感染拡大地域に出かけなければならない場合、自分は感染していると考えて基礎疾患のある人々を守る行動をとる必要がある」と語った。

一方、厚生省のジロアー次官補はNBCの番組に出演し、マスク着用の重要性をあらためて強調した。「マスクを着用せず、密閉・密集空間を制限しなければ、ウイルスは拡散し続ける」とし、「非常に重大な局面にある」と語った。

また、人々がマスクを着け、集団を避ける場合、完全なシャットダウンと同じ結果になるとした。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【関連記事】
・新型コロナウイルス、患者の耳から見つかる
・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ
・がんを発症の4年前に発見する血液検査
・韓国、コロナショック下でなぜかレギンスが大ヒット 一方で「TPOをわきまえろ」と論争に


20200804issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年8月4日号(7月28日発売)は「ルポ新宿歌舞伎町 『夜の街』のリアル」特集。コロナでやり玉に挙がるホストクラブは本当に「けしからん」存在なのか――(ルポ執筆:石戸 諭) PLUS 押谷教授独占インタビュー「全国民PCRが感染の制御に役立たない理由」

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

パキスタン、国防相が核管理会議の招集否定 インドに

ワールド

韓国与党、大統領選候補指名やり直し 韓前首相に一本

ビジネス

中国4月CPI3カ月連続下落、PPI下落加速 貿易

ビジネス

米政権、航空機・部品輸入を調査 追加関税の可能性
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 3
    SNSにはトップレス姿も...ヘイリー・ビーバー、ノーパンツルックで美脚解放も「普段着」「手抜き」と酷評
  • 4
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 5
    ロシア機「Su-30」が一瞬で塵に...海上ドローンで戦…
  • 6
    教皇選挙(コンクラーベ)で注目...「漁師の指輪」と…
  • 7
    恥ずかしい失敗...「とんでもない服の着方」で外出し…
  • 8
    「股間に顔」BLACKPINKリサ、ノーパンツルックで妖艶…
  • 9
    指に痛みが...皮膚を破って「異物」が出てきた様子を…
  • 10
    骨は本物かニセモノか?...探検家コロンブスの「遺骨…
  • 1
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 2
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つの指針」とは?
  • 3
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得る? JAXA宇宙研・藤本正樹所長にとことん聞いてみた
  • 4
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 5
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 6
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 7
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食…
  • 8
    古代の遺跡で「動物と一緒に埋葬」された人骨を発見.…
  • 9
    シャーロット王女とスペイン・レオノール王女は「どち…
  • 10
    SNSにはトップレス姿も...ヘイリー・ビーバー、ノー…
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 6
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 7
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 8
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 10
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中