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感染第2波

香港、新型コロナの感染拡大で規制強化 レストランでの飲食を全面禁止

2020年7月27日(月)18時28分

香港政府は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、29日から行動制限を強化すると発表した。写真は7月22日、香港で撮影(2020年 ロイター/Tyrone Siu)

香港政府は27日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、29日から行動制限を強化すると発表した。2人を超える集まりやレストランでの飲食を全面的に禁止、公共の場所では屋外、屋内を問わずマスクの着用を義務付ける。実施期間は7日。

レストランでの飲食が全面禁止となるのは初めて。7月に感染の第3波への懸念から午後6時以降の店内飲食が禁止されたが、日中はレストランもカフェも通常通り営業できていた。

しかしここ3週間、市中感染が増加し、26日は5日連続で3桁の増加を記録した。

張建宗(マシュー・チャン)政務司長は「非常に懸念される状況」と述べ、現在の流行はこれまでで最も深刻だと指摘した。

週末には人気の高いビーチが立ち入り禁止となり、香港に入る船や航空機の乗員の移動を制限する新たな規則を導入した。

公共放送RTHKは、病院当局の話として、感染者数が公立病院の収容能力を超えるペースで増えていると伝えた。

中国政府の出先機関、香港連絡弁公室は26日、中央政府は、香港での検査能力を強化し、感染者受け入れ用を中心とした病院設置を支援する方針を明らかにしたと表明した。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

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