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一夫多妻制のパキスタンから第2夫人を......男性の願いに立ちはだかる日本の「重婚罪」

2020年7月28日(火)14時15分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

手続きが言葉のイメージより淡々と進むので、本人に自覚がないということがある。ある海外在住のご夫婦の申請案件について、ビデオチャットで「"Deportation"があったか」と質問をすると、いや、そんなことはないと言う。そこで「退去強制歴なし」として申請をした。もちろん、ご本人に申請書も見せて、特に修正もされなかった。ところが、奥様だけ却下されてしまったのだ。入管に理由を聞きに行くと、「先生はご存じないと思いますが、この方、退去強制歴が2回あります」と言われて愕然とした。申請自体が虚偽と見なされ、それを理由に却下されたのである。奥様としては、捕まったわけでもなく、無理矢理飛行機に乗せられたわけでもないので、"Deportation"ではないという認識だったようだ。

また、これは別件で、オーバーステイになったが自主的に出国した奥様を、1年経ったから日本に呼びたいという問合せのときである。実は、オーバーステイになっていても、自ら出頭した場合には「出国命令」という少し軽いお仕置きですむ場合があるのだ。そこで確認のためにパスポートの写真を送ってもらったら、「52−4」と記載されている。これは出入国管理および難民認定法の52条4項のことで、退去強制令書が出ているが自費で出国するときのことを定めた条項である。退去強制であったのなら5年は入ってこられない。この方は短期滞在から難民申請をしたのだが、短期滞在が切れてから難民申請をしているため、その間がオーバーステイになっていた。そして、収容されて仮放免になっているのだが、実際には収容はされていないので、ご本人に自覚がなかったのである。残念ながら、もう4年待っていただくしかない。

<未掲載エピソード紹介(後編):トランプ、ルペンよりもっと厳しい? 外国人の子供に国籍を与えない日本の「血統主義」
<関連記事:日本人が持つイメージより、はるかに優秀で勤勉な外国人労働者たちのリアル


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