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ポストコロナを生き抜く 日本への提言

食と健康の時代に答えをくれるのは「日本」

THE ERA OF FOOD AND HEALTH

2020年5月11日(月)16時40分
デービッド・ブーレイ(NYの名門フレンチ「ブーレイ・アットホーム」オーナーシェフ)

──レストラン業界の未来は?

毎年多くの病原体が現れ、それも次第に強くなっている時代だ。私たち人間は自分たちの生態系に毒をまいているのかもしれない。その意味で私たちはどんどん脆弱化している。科学はそういうときも健康に素晴らしい貢献をしてくれるが、根本的なところは救ってくれない。

そこで人々は気付く。オーケー、私たちは食事と生活様式によって抵抗力を高め、自己防衛するしかない、と。レストランはそこに力を貸せるか? ただ料理を振る舞うだけではなく、家庭向けに料理と健康に関する教育を提供しなくてはならない。

あるいはもっと具体的に家庭用半調理品の宅配や個人用のケータリングも考えるべきだ。和食には美しい弁当の文化もある。私にとって、食に関する答えは常に日本から来る。

9.11の後、ハリソン・フォードと一緒にグラウンド・ゼロで瓦礫を回収する巨大クレーン群を見上げながら、彼が「もう元には戻れないな」と言ったのを覚えている。今回も同じ気分だ。私たちは皆それぞれの分野で、この惑星の世話をしなくてはならないのだと思う。

<2020年5月5日/12日号「ポストコロナを生き抜く 日本への提言」特集より>

【参考記事】NY著名フレンチシェフが休業、日本に和食を学びに来る!
【参考記事】コロナ禍を機に観光業を「解毒」せよ(アレックス・カー)
【参考記事】ロバート キャンベル「きれいな組織図と『安定』の揺らぎ」

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2020年5月5日/12日号(4月28日発売)は「ポストコロナを生き抜く 日本への提言」特集。パックン、ロバート キャンベル、アレックス・カー、リチャード・クー、フローラン・ダバディら14人の外国人識者が示す、コロナ禍で見えてきた日本の長所と短所、進むべき道。

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地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

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