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中国、新型コロナウイルス感染108人で6週間ぶり高水準 大半がロシアからの渡航者

2020年4月13日(月)12時49分

中国国家衛生健康委員会は13日、中国本土で12日に新たに確認された新型コロナウイルス感染者が108人と、前日の99人から増えて3月5日の143人以来の高水準となったと発表した。写真はショッピング街を歩く人々。黒竜江省綏芬河市で12日撮影(2020年 ロイター/Huizhong Wu)

中国国家衛生健康委員会は13日、中国本土で12日に新たに確認された新型コロナウイルス感染者が108人と、前日の99人から増えて3月5日の143人以来の高水準となったと発表した。

中国本土の累計感染者数は8万2160人となり、3341人が死亡している。

12日に確認された新規感染者のうち、98人が国外からの渡航者で、前日の97人から増えた。新たに確認された無症状の感染者は61人。前日は63人だった。

中国本土で日々確認される新型コロナ感染者は2月のピーク時からは大幅に減少しているものの、3月12日に底を打った後、世界的な感染拡大とともに再びじわじわと増加している。中国政府は海外から渡航して来る感染者によって感染拡大第2波が起きることを懸念している。

北東部の黒竜江省では56人の感染が確認され、このうち49人がロシアからの渡航者だった。

ロシアとの国境沿いにある都市は12日、出入国管理や入国者の検査を強化すると発表した。

黒竜江省の省都ハルビン市とソイフェンホー市は入国者全員に28日間の隔離と核酸検出検査、抗体検査を義務付けると発表した。

またハルビン市は、新型コロナ感染者や無症状感染者が確認された住宅を14日間封鎖する。

[ロイター]


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