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パンデミック

新型コロナウイルスをめぐる各国の最新状況まとめ(10日現在)

2020年4月10日(金)18時05分

■仏、ICU利用の新型コロナ感染者が減少=保健省

フランス保健省は9日、国内で集中治療室(ICU)を利用している新型コロナウイルス感染数が、最初の感染確認以降で初めて減少に転じたと発表した。ただ新型コロナ感染による高齢者施設での死者は2日間で50%を超す増加となった。

■一部アフリカ諸国、新型コロナ拡大が近くピークの恐れ=WHO

世界保健機関(WHO)は9日、一部アフリカ諸国で新型コロナウイルスの感染拡大が向こう数週間でピークに達する恐れがあるとし、新型ウイルス検査を直ちに拡大させる必要があるの認識を示した。

■米上院、中小企業追加支援9日の可決断念 共和・民主の見解に相違

米議会上院は9日、新型コロナウイルスの感染拡大で苦境に陥っている中小企業に対する2500億ドルの追加支援について、共和、民主両党が見解の相違を埋められなかったことで、この日のうちの可決を断念した。

■米、5月にも経済活動再開の可能性=ムニューシン財務長官

ムニューシン米財務長官は9日、5月にも経済活動の再開に着手する可能性があるとの見方を示した。ただ多くの医療専門家は新型コロナウイルスの封じ込めに向け、事業閉鎖やソーシャル・ディスタンシング(社会的距離戦略)措置をより長期間維持する必要があると指摘している。

■イタリア、新型コロナ死者・感染者の増加ペース加速

イタリア保健当局は9日、新型コロナウイルス感染症による死者が610人増加し、前日の542人から増加ペースが加速したと明らかにした。新規感染者数も4204人と、前日の3836人から増加し、1日の増加としては5日以来最多となった。

■米FRB、経済の完全な回復まであらゆる手段行使=パウエル議長

米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は9日、新型コロナウイルスの感染拡大によるダメージから米経済が完全に回復し始めるまで、FRBは利用可能なあらゆる手段を使い続けるとの姿勢を示した。

■米FRB、一般企業と地方政府に資金供給 2.3兆ドルの緊急措置

米連邦準備理事会(FRB)は9日、新型コロナウイルス感染拡大への対応策の一環として、地方政府のほか、中小企業を含む一般企業に対する総額2兆3000億ドルの支援策を打ち出した。

■新型コロナの米死者、約6万人にとどまる可能性=ファウチ氏

米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は9日、新型コロナウイルス感染症による米国内の死者が従来予想を下回る6万人程度にとどまる可能性があるとの見通しを示しつつも、時期尚早な経済活動の再開をけん制した。

■OPECプラス、日量2000万バレルの減産協議 世界供給の2割

石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」は9日、新型コロナウイルス流行などを受けた原油価格急落に対応するための協議を始めたが、ロシア筋によると、最大で日量2000万バレルに上る減産を協議するという。

■ECB、新型コロナの緊急支援対策で意見に相違=議事要旨

欧州中央銀行(ECB)が9日に公表した3月18日の緊急理事会議事要旨によると、政策当局者は新型コロナウイルスの危機によってユーロ圏経済が急速に悪化していることに懸念を示す一方、緊急対策について意見が分かれていたことが明らかになった。

■WHO、年内の新型コロナ対策費に10億ドル超を要請へ=外交官

世界保健機関(WHO)は新型コロナウイルス対応に必要な年末までの資金として、10億ドルを超える拠出を近く求める準備を進めている。外交筋が9日明らかにした。

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