ニュース速報
ビジネス

米マイクロソフト、3%人員削減へ AI以外でコスト抑制

2025年05月14日(水)05時24分

米マイクロソフト が従業員の3%に当たる約7000人を削減することが分かった。(2025年 ロイター/Albert Gea)

[13日 ロイター] - 米マイクロソフト は13日、従業員の3%弱に当たる約6000人を削減すると発表した。

今回の人員削減はあらゆる職階と地域で行われる。同社が2023年に1万人の従業員を削減して以来、最大規模となる見込み。

大手IT企業は人工知能(AI)を主要な成長エンジンと見なし、新技術への投資を積極的に進める一方で、利益率確保のため他分野でのコスト削減を進めている。

マイクロソフトの広報担当者は「ダイナミックな市場で成功するため、必要な組織改革を続けている」と述べた。マイクロソフトの昨年6月末時点の従業員数は合計22万8000人。定期的にレイオフを実施し、主要な注力分野への人員配置を優先している。

マイクロソフトはクラウドコンピューティングサービス「Azure(アジュール)」で予想を上回る成長を達成する一方、AIインフラの拡張コストが収益性を圧迫している。クラウド事業のマージンは1─3月期には69%と、前年同期の72%から縮小した。

DAデイビッドソンのアナリスト、ギル・ルリア氏はこれについて、マイクロソフトがAI投資の強化によって生じた利益率への圧力を「非常に厳密に」管理していることを示していると指摘。「マイクロソフトが現在のレベルで投資を続けると、資本支出による減価償却費の増加を補うために少なくとも1万人の人員削減が必要になると考えている」と語った。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、対シリア制裁解除表明 暫定大統領と面会

ワールド

1─3月米学生ローン延滞率急上昇、返済猶予終了後の

ワールド

イラン、核開発問題を巡る米国との協議は「有益」=報

ワールド

米、中国小口輸入品の関税引き下げ 民間業者通じた小
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:2029年 火星の旅
特集:2029年 火星の旅
2025年5月20日号(5/13発売)

トランプが「2029年の火星に到着」を宣言。アメリカが「赤い惑星」に自給自足型の都市を築く日

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    ゴルフ場の近隣住民に「パーキンソン病」多発...原因は農薬と地下水か?【最新研究】
  • 3
    母「iPhone買ったの!」→娘が見た「違和感の正体」にネット騒然
  • 4
    カヤック中の女性がワニに襲われ死亡...現場動画に映…
  • 5
    あなたの下駄箱にも? 「高額転売」されている「一見…
  • 6
    トランプ「薬価引き下げ」大統領令でも、なぜか製薬…
  • 7
    「がっかり」「私なら別れる」...マラソン大会で恋人…
  • 8
    「奇妙すぎる」「何のため?」ミステリーサークルに…
  • 9
    トランプは勝ったつもりでいるが...米ウ鉱物資源協定…
  • 10
    「出直し」韓国大統領選で、与党の候補者選びが大分…
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つの指針」とは?
  • 3
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 4
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 5
    ゴルフ場の近隣住民に「パーキンソン病」多発...原因…
  • 6
    カヤック中の女性がワニに襲われ死亡...現場動画に映…
  • 7
    シャーロット王女の「親指グッ」が話題に...弟ルイ王…
  • 8
    母「iPhone買ったの!」→娘が見た「違和感の正体」に…
  • 9
    ロシア機「Su-30」が一瞬で塵に...海上ドローンで戦…
  • 10
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 5
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 6
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 7
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 8
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 9
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 10
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中