最新記事

2020米大統領選

米大統領選の候補指名争いの「スーパーチューズデー」とは?

2020年3月2日(月)18時35分

有力候補はだれか

1カ所に時間と資金を投入するだけでは、スーパーチューズデーでは勝てない。テレビ広告を打つためのインフラと資金調達、各州でのスタッフ配備が必要になる。

カリフォルニア州の世論調査ではサンダース氏が首位に立っており、同氏はここでの勝利を弾みに大きくリードしたい意向だ。

ブルームバーグ前ニューヨーク市長は、初期の州投票を飛ばしてスーパーチューズデーに向けた広告に5億ドル以上を投じており、中道候補の中で首位の座をバイデン氏から奪いたいと考えている。

テキサス州では、ブルームバーグ氏がバイデン氏から中道票を奪うとみられるほか、両氏ともサンダース氏を破れると期待している。

上院議員3人の地元州の動向も注目される。サンダース氏はバーモント州で楽勝する見通しだが、ウォーレン、クロブシャー両氏は地元州で厳しい戦いを強いられそうだ。

結果判明はいつか

党員集会を開く米領サモアを除き、3日は全州が予備選州だ。このため、2月に実施されたアイオワ、ネバダ両州の党員集会のような投票結果の報告遅延は免れそうだ。

もっとも、これだけ多くの州が投票を行うため、全体の結果判明には数日を要するかもしれない。

投票が最初に締め切られるのは、米東部時間に位置する州で、3日午後7時(日本時間4日午前9時)。その直後から結果が少しずつ分かり始めるはずだが、すべての投票結果が判明し勝利宣言が行われるのは数時間後だろう。

カリフォルニア州の投票は現地時間午後8時(日本時間4日午後1時)に締め切られる。2016年大統領選は非常な接戦となったため、ヒラリー・クリントン候補の勝利宣言までに1カ月を要した。

同州当局者らは、今年も接戦で、候補者はもっと多いが、当時よりも早く決着すると期待している。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます



20200310issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年3月10日号(3月3日発売)は「緊急特集:新型肺炎 何を恐れるべきか」特集。中国の教訓と感染症の歴史から学ぶこと――。ノーベル文学賞候補作家・閻連科による特別寄稿「この厄災を『記憶する人』であれ」も収録。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

発送停止や値上げ、中国小口輸入免税撤廃で対応に追わ

ワールド

独製造業PMI、4月改定48.4 22年8月以来の

ビジネス

仏ラクタリスのフォンテラ資産買収計画、豪州が非公式

ワールド

ウクライナ南部ザポリージャで29人負傷、ロシア軍が
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に高く、女性では反対に既婚の方が高い
  • 2
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来が来るはずだったのに...」
  • 3
    タイタニック生存者が残した「不気味な手紙」...何が書かれていた?
  • 4
    インドとパキスタンの戦力比と核使用の危険度
  • 5
    日々、「幸せを実感する」生活は、実はこんなに簡単…
  • 6
    インド北部の「虐殺」が全面「核戦争」に発展するか…
  • 7
    ウクライナ戦争は終わらない──ロシアを動かす「100年…
  • 8
    目を「飛ばす特技」でギネス世界記録に...ウルグアイ…
  • 9
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新…
  • 10
    悲しみは時間薬だし、幸せは自分次第だから切り替え…
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新研究】
  • 4
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 5
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 6
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に…
  • 7
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来…
  • 8
    タイタニック生存者が残した「不気味な手紙」...何が…
  • 9
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 10
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 7
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 9
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 10
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中