最新記事

航空機

夏ダイヤANA7割減、JAL6割減 新型コロナウイルスで国際線打撃 

2020年3月24日(火)23時33分

全日本空輸(ANA)と日本航空(JAL)の航空大手2社が24日、今年の夏ダイヤの国際線における追加の減便・運休を発表した。羽田空港で2013年8月撮影(2020年 ロイター/Toru Hanai)

全日本空輸(ANA)と日本航空(JAL)<9201.T>の航空大手2社が24日、今年の夏ダイヤの国際線における追加の減便・運休を発表した。新型コロナウイルス感染拡大に伴い世界各国が入国・出国制限を実施しており、需要が急減しているため、両社は欧米路線などの運航を取り止める。当初の計画に対し、ANAは約7割、JALは約6割の国際線減便となり、売上げは大きく落ち込み、痛手となる。

ANAホールディングス<9202.T>傘下のANAは3月29日から4月24日の間、羽田ーパリ線、羽田ーミュンヘン線、成田―ブリュッセル線、成田ーホノルル線などを運休。羽田ージャカルタ線、羽田ーバンコク線などアジア路線でも運航を取り止める。夏ダイヤでの国際線減便数は、グループ全体で当初計画の約70%にあたる計3295便を減らす。

JALは3月29日から4月30日の間、すでにハワイ路線、ソウル路線などで減便を公表していたが、感染拡大が深刻化している欧米線を中心にさらに減らす。羽田―パリ線、羽田ーヘルシンキ線、成田ーフランクフルト線などで4月23日まで運休するほか、羽田ーニューヨーク線などで減便を実施。夏ダイヤでの国際線減便数は、これまでの公表分も含めると当初計画の約64%に相当する計3315便の減便となる。

(白木真紀)

[東京 24日 ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

【関連記事】
・アメリカ、新型コロナウイルス感染3.3万人・死者400人に倍増 全米の半分近くが外出禁止に
・新型コロナウイルスは恐れを知らない若者にも感染し、重症化する
・日本で新型コロナの死亡率が低いのは、なぜなのか?


20200331issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年3月31日号(3月24日発売)は「0歳からの教育 みんなで子育て」特集。赤ちゃんの心と体を育てる祖父母の育児参加/日韓中「孫育て」比較/おすすめの絵本とおもちゃ......。「『コロナ経済危機』に備えよ」など新型コロナウイルス関連記事も多数掲載。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ウクライナに大規模な夜間攻撃、10人死亡・40人負

ビジネス

ユーロ圏経常黒字、9月は231億ユーロに拡大 

ワールド

フォトログ:美の基準に挑む、日本の「筋肉女子」 

ワールド

ウクライナに大規模な夜間攻撃、10人死亡・40人負
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影風景がSNSで話題に、「再現度が高すぎる」とファン興奮
  • 4
    マイケル・J・フォックスが新著で初めて語る、40年目…
  • 5
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 6
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 7
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 8
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 9
    「これは侮辱だ」ディズニー、生成AI使用の「衝撃宣…
  • 10
    「嘘つき」「極右」 嫌われる参政党が、それでも熱狂…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 7
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 8
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 9
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 10
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中