<とうとう感染者7000人を突破した韓国のコロナウイルス禍。国家の非常事態を起こしたのは、信心深い国民性で信者を増やした新興教団だった>

全世界で新型コロナウイルスの拡散は勢いを増し、いまだ収まる気配はない。韓国ではついに感染者が7,000人を超えてしまった(3月7日夕方時点)。増え続ける感染者の数字と終息のめどがなかなかつかないなか、韓国国民たちの苛立ちはひとりの感染拡散者とある宗教に向けられている。

感染者の行動は丸裸に

韓国では、感染拡大が心配され始めた頃から、個人情報ともいえるほどの詳しい感染経路公開を早い段階で行っていた。その中で、"31番目の感染者"と言われている61歳の女性が、2月10日の時点で新型コロナウイルス感染の症状が見られたものの、入院していた病院を抜け出して宗教活動を続けていた。これが結果的に大邱市での爆発的な感染に繋がったとされている。その宗教というのが、今韓国で注目を集めている「新天地イエス協会」だ。

新天地イエス教会は、1984年教主であるイ・マンヒによって創設された。"イエス"とはいうものの、一般的なキリスト教とは違い、ヨハネの黙示録を中心に聖書を勝手に解釈し、教団本部のある京畿道果川市を"聖地"と位置づけ、韓国では代表的な新興宗教だと認識されている。

いつか最後の審判がやってくると信じており、天国に行くための席を獲得できる点数稼ぎのため、信者は他の宗教信者を改教させ、信者を増やしているという。今回の新型コロナウイルスの感染拡大では、新天地イエス教会の礼拝が、教徒同士が床に隣り同士に近い状態で座るため、感染しやすい状況ができたといわれている。

教団信者からの感染が確認された後、拡大を阻止するため大邱市など教団施設がある自治体が信徒の名簿提出を求めたが、教団側は提出を遅らせたり、虚偽の内容を報告したり、さらに禁止された集会を教団施設外でこっそり行っていたなど、さまざまな問題が噴出。世論による批判が集中してきたため、新天地イエス教会側は3月2日、教主が教団本部前で記者会見を行った。

注目されたのは教主の土下座より時計?