最新記事

環境

中国、2018年の廃棄物の海洋投棄が過去10年で最悪に

2019年10月29日(火)16時30分

中国生態環境省は、昨年の同国沿岸の海域への廃棄物投棄が前年比27%増の2億0070万立方メートルと、少なくとも過去10年で最悪だったことを明らかにした。写真は揚子江の川原を掃除する作業員。2016年12月23日、江蘇省で撮影(2019年 ロイター)

中国生態環境省は29日、昨年の同国沿岸の海域への廃棄物投棄が前年比27%増の2億0070万立方メートルと、少なくとも過去10年で最悪だったことを明らかにした。

廃棄物の大半は、主要工業地域である揚子江デルタ、珠江デルタに投棄された。

同省幹部は会見で「海洋生態系への対応では、現在、明確な問題がある。一部の地域の意識が低く、十分な配慮がされていない。強力な取り組みや献身が不足している」と発言。ただ、世界的な海洋汚染の責任が中国にあるわけではないとも主張した。

「中国はプラスチック製品の最大の生産国・輸出国で、世界全体の約30%を占めるが、これは中国が海洋プラスチック汚染の主因であることを意味しない」と述べた。

同省の昨年のデータによると、海上に浮いているゴミは1000平方メートル当たり24キログラムで、うち88 .7%がプラスチックだった。海底を含めた海中のゴミも大半がプラスチックだった。

中国政府は今年、深刻な汚染に見舞われている渤海湾を浄化するための行動計画を公表。今年だけで70億元(9億9170万ドル)の予算を組んだが、浄化目標の達成は厳しい状況という。

[北京/上海 29日 ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2019トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます



20191105issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

10月29日発売号は「山本太郎現象」特集。ポピュリズムの具現者か民主主義の救世主か。森達也(作家、映画監督)が執筆、独占インタビューも加え、日本政界を席巻する異端児の真相に迫ります。新連載も続々スタート!


関連ワード

ニュース速報

ビジネス

JPモルガン、第2四半期も貸倒引当金増強 約70億

ワールド

香港「金融ハブの地位危うく」、米大統領が中国に不快

ワールド

英、ギリアドのコロナ治療薬を一部患者に供給へ

ワールド

独、6月29日に社会的距離緩和へ 6日から10人以

MAGAZINE

特集:コロナ不況に勝つ最新ミクロ経済学

2020-6・ 2号(5/26発売)

意思決定の深層心理から人間の経済行動を読み解く── コロナ不況を生き残るため最新の経済学を活用せよ

人気ランキング

  • 1

    「イギリスが香港のために立ち上がらないことこそ危機だ」パッテン元総督

  • 2

    新型コロナの死亡率はなぜか人種により異なっている

  • 3

    「集団免疫」作戦のスウェーデンに異変、死亡率がアメリカや中国の2倍超に

  • 4

    台湾の蔡英文総統「香港の人びとに必要な援助を提供…

  • 5

    日本の「生ぬるい」新型コロナ対応がうまくいってい…

  • 6

    新型コロナウイルスをめぐる各国の最新状況まとめ(2…

  • 7

    「9月入学」は教育グローバル化のチャンス そもそ…

  • 8

    新型コロナで5400人が死亡、NJ州高齢者施設で繰り返…

  • 9

    新型コロナウイルスをめぐる各国の最新状況まとめ(2…

  • 10

    経済再開が早過ぎた?パーティーに湧くアメリカ

  • 1

    過激演出で話題のドラマ、子役2人が問題行動で炎上 背景には韓国の国民性も?

  • 2

    東京都、新型コロナウイルス新規感染14人に急増 緊急事態宣言解除の目安、3項目中2項目が基準下回る

  • 3

    カナダで「童貞テロ」を初訴追──過激化した非モテ男の「インセル」思想とは

  • 4

    「集団免疫」作戦のスウェーデンに異変、死亡率がア…

  • 5

    「イギリスが香港のために立ち上がらないことこそ危…

  • 6

    日本の「生ぬるい」新型コロナ対応がうまくいってい…

  • 7

    コロナ独自路線のスウェーデン、死者3000人突破に当…

  • 8

    気味が悪いくらいそっくり......新型コロナを予言し…

  • 9

    新型コロナの死亡率はなぜか人種により異なっている

  • 10

    新型コロナよりはるかに厄介なブラジル大統領

  • 1

    「集団免疫」作戦のスウェーデンに異変、死亡率がアメリカや中国の2倍超に

  • 2

    気味が悪いくらいそっくり......新型コロナを予言したウイルス映画が語ること

  • 3

    金正恩「死んだふり」の裏で進んでいた秘密作戦

  • 4

    スズメバチが生きたままカマキリに食べられる動画が…

  • 5

    過激演出で話題のドラマ、子役2人が問題行動で炎上 …

  • 6

    優等生シンガポールの感染者数が「東南アジア最悪」…

  • 7

    コロナ禍で露呈した「意識低い系」日本人

  • 8

    日本の「生ぬるい」新型コロナ対応がうまくいってい…

  • 9

    コロナ独自路線のスウェーデン、死者3000人突破に当…

  • 10

    ロックダウンは必要なかった? 「外出禁止は感染抑…

PICTURE POWER

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

英会話特集 グローバル人材を目指す Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
CCCメディアハウス求人情報
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
Wonderful Story
メールマガジン登録
CHALLENGING INNOVATOR
売り切れのないDigital版はこちら

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

絶賛発売中!

STORIES ARCHIVE

  • 2020年5月
  • 2020年4月
  • 2020年3月
  • 2020年2月
  • 2020年1月
  • 2019年12月