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社会人になってからの「学び直し」でさらに広がる教育格差

2019年9月11日(水)16時00分
舞田敏彦(教育社会学者)

学校で学ぶのは、通える範囲に学校があるかなどの条件も影響するが、読書の実施率という点ではどうか。<図2>は、読書の実施率の年齢曲線を学歴別に描いたものだ。

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どの年齢層でも「中卒<高卒<大卒」となっており、その開きは高齢層ほど大きい。高齢層では大卒者が稀少だからかもしれないが、加齢に伴い、教養への希求の学歴格差が広がる可能性は否定できない。

子どもの学力格差や大学進学機会の格差への関心が高まっているが、成人期の教育格差もそれに劣らず重要な問題だ。そこで必要となるのが、学びの機会に関わる情報提供だ。大学側は社会人学生を募る際、所得に応じて学費に傾斜をつけるような配慮が求められる。企業側は、大学を出ていない従業員に優先して教育休暇を取らせてもいいだろう。

学生がやってくるのを待つのではなく、能動的に働きかけて学習へと仕向ける「アウトリーチ」の施策が必要になってきている。

<資料:総務省『国勢調査』(2015年)
    総務省『社会生活基本調査』(2016年)

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