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朝鮮半島北朝鮮、GSOMIA消滅のタイミング合わせ弾道ミサイル発射? 日本の領域に落下せず
日本の海上保安庁は、北朝鮮が弾道ミサイルを発射したもようだと発表した。写真は新型兵器を発射する様子で、8月11日に朝鮮中央通信が公開した(2019年 ロイター/朝鮮中央通信)
韓国軍は24日、北朝鮮が同日朝に短距離弾道ミサイルとみられる飛翔体2発を発射したと発表した。米政府関係者によると、北朝鮮がここ最近相次ぎ発射しているミサイルと類似しているという。
北朝鮮によるミサイル発射は、米朝首脳が南北軍事境界線で会談した6月30日以降、7回目。今回は、韓国が日本との軍事情報包括保護協定(GSOMIA)破棄を決めた直後のタイミングとなった。
日本の岩屋毅防衛相は、「北朝鮮も地域の情勢をしっかりみているだろう。間隙を突いたということではないか」と語った。
韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮は午前6時45分から同7時02分にかけ、軍事施設がある東岸の宣徳付近から2発の飛翔体を発射。東の方向へ380キロ飛行し、高度97キロに達した。
日本の防衛省はいずれの飛翔体も弾道ミサイルと判断。一発目が約400キロ、2発目が約350キロ飛行し、日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したと推定している。
岩屋防衛相は、GSOMIAは11月22日まで有効であることから、韓国側に情報提供を要請する考えを示した。
(久保信博※)
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