最新記事

動物

走る車の中から子猫を投げ捨て!相次ぐ蛮行に怒りの捜査開始

People Are Throwing Kittens From Moving Cars in North Carolina

2019年6月20日(木)16時00分
イワン・パーマー

車から投げ捨てられ、保安官事務所に保護された子猫 Craven County Sheriff’s Office/Facebook

<通報を受けた保安官事務所は国道や橋で怪我をした子猫を複数保護。情報提供を呼び掛けている>

米ノースカロライナ州の警察は、走る車の中から子猫が投げ捨てられたのを見た、という複数の通報を受け、捜査に乗り出した。クレイブン郡の保安官事務所は、この1カ月の間、国道70号線付近で、怪我をした子猫が複数発見された件について、市民に協力を呼びかけている。

【参考記事】世界最大級のネコ、体重320キロのアポロを見て単純に喜んではいけない

保安官事務所はフェイスブックに、過去数週間で保護した子猫の一匹の写真を投稿した。子猫の両目の下には複数の小さな擦り傷があり、片方の足はつま先から付け根まで傷だらけだ。

「動物虐待は許さない」と、チップ・ヒューズ保安官は声明で述べた。「厳しく取り締まる」

ヒューズは地元紙サン・ジャーナルに対して、動物虐待は「憎むべき」行為だと語った。

「なぜこんなことをするのか理解できない。車の下に猫が入り込んでいた、ということはあるが、今回のケースは偶然ではすまされない」

犯人は危険人物かもしれない

発見された子猫がすべて生き延びた訳ではない。中には橋から川に投げ込まれたらしい子猫もいた、とヒューズは語った。犯人逮捕のために今後は、事件が頻発している2つのエリアのパトロールを増やし、24時間体制で監視カメラをモニターする。

「どんなに小さな手がかりも見逃さない」とヒューズは言った。

車から動物を投げ捨てるところを目撃した人は通報して欲しい、できればナンバーも知らせて欲しい、とヒューズは言う。ただし、犯人は危険かもしれないので、出くわしても決して近づかないこと。

【参考記事】生きるために自分の足を噛みちぎった犬ルークの強さ

ノースカロライナの州法では、動物虐待は「クラスH(有罪となれば禁錮4~25カ月の重罪)」に問われ訴追される可能性がある。

(翻訳:森美歩)

magSR190625issue-cover200.jpg
※6月25日号(6月18日発売)は「弾圧中国の限界」特集。ウイグルから香港、そして台湾へ――。強権政治を拡大し続ける共産党の落とし穴とは何か。香港デモと中国の限界に迫る。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米新規失業保険申請1.8万件増の24.1万件、予想

ビジネス

米財務長官、FRBに利下げ求める

ビジネス

アングル:日銀、柔軟な政策対応の局面 米関税の不確

ビジネス

米人員削減、4月は前月比62%減 新規採用は低迷=
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に高く、女性では反対に既婚の方が高い
  • 2
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来が来るはずだったのに...」
  • 3
    タイタニック生存者が残した「不気味な手紙」...何が書かれていた?
  • 4
    ポンペイ遺跡で見つかった「浴場」には、テルマエ・…
  • 5
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」では…
  • 6
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 7
    インド北部の「虐殺」が全面「核戦争」に発展するか…
  • 8
    クルミで「大腸がんリスク」が大幅に下がる可能性...…
  • 9
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 10
    悲しみは時間薬だし、幸せは自分次第だから切り替え…
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新研究】
  • 4
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 5
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 6
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に…
  • 7
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 8
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 9
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口…
  • 10
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 7
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 8
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 10
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中