韓国の埋もれた歴史「在日同胞留学生スパイ事件」が、いま掘り起こされる
とはいえ、全くの救いがないわけではない。同書では全面にわたって家族や元学友、在日同胞、労働運動関係者やキリスト教関係者など、日本国内の幅広い人たちが救済に立ち上がったことに触れている。祖国により棄てられた人々は、広義な意味での「友人」に救われていたのだ。
同書は国家が犯した捏造事件を通して、何を信じ、何を支えに生きるべきなのかを教えてくれる。そして被害者たちが真に救われない限り、韓国の積弊が清算されることはないことも同時に教えてくれる。李宗樹さんを拷問した元捜査官は2018年に有罪となったが、主犯は元捜査官ではない。韓国という国そのものなのだから。
『祖国が棄てた人びと――在日韓国人留学生スパイ事件の記録』』
金孝淳 著
石坂浩一 訳
明石出版
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