最新記事

米中衝突

「中国はトランプ大統領の排除を画策している」ペンス米副大統領

Pence Speech Warns China Is Working to Remove Trump

2018年10月5日(金)15時40分
ジェイソン・レモン

アメリカと中国の間では、輸入品に対する関税引き上げの応酬で「貿易戦争」の緊張も高まっている。トランプ政権は2500億ドル分の中国製品に対する追加関税を課し、中国も対抗してアメリカ製品への関税を大幅に引き上げた。

中国はさらに、アメリカ以外からの輸入品への関税を引き下げる方針を発表。これによって中国の消費者や企業は約87億円の恩恵を受けると見込みだ。中国の消費者が、アメリカ製品の購入を避けてよその国の輸入品を選ぶよう仕向ける目的もある。

「中国は実際にデモイン・レジスター紙(アイオワ州の地方紙)などに、ニュースに見せかけたプロパガンダ広告を載せている。アメリカが貿易で中国をやっつけて、中国の市場をこじ開けようとしているからだ。これが終われば、(アメリカの)農家は大儲けできるぞ!」


中国はアメリカの選挙への介入を否定しているが、情報の専門家はアメリカ全土で工作活動が行われていると危惧する。

CIA(米中央情報局)の東アジア担当官マイケル・コリンズは、7月の会議で、中国は今アメリカが直面している最も深刻な脅威だと語った。中国が現在世界で行っている工作活動は、「根本的に冷戦期と同レベルだ」と言う。

またFBI(米連邦捜査局)のクリストファー・レイ長官も同じ会議で、FBIが中国をアメリカの最も重大な脅威と見ていると語った。全米50の州で、中国政府が関与したと見られる経済スパイ事件を捜査していることを明らかにした。

【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガのご登録を!
気になる北朝鮮問題の動向から英国ロイヤルファミリーの話題まで、世界の動きを
ウイークデーの朝にお届けします。
ご登録(無料)はこちらから=>>

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米下院補選で共和との差縮小、中間選挙へ勢いづく民主

ビジネス

中立金利は推計に幅、政策金利の到達点に「若干の不確

ビジネス

米ロッキード、アラバマ州に極超音速兵器施設を新設

ワールド

中国経済は苦戦、「領土拡大」より国民生活に注力すべ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本時代劇の挑戦
特集:日本時代劇の挑戦
2025年12月 9日号(12/ 2発売)

『七人の侍』『座頭市』『SHOGUN』......世界が愛した名作とメイド・イン・ジャパンの新時代劇『イクサガミ』の大志

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇気」
  • 2
    【クイズ】17年連続でトップ...世界で1番「平和な国」はどこ?
  • 3
    日本酒の蔵元として初の快挙...スコッチの改革に寄与し、名誉ある「キーパー」に任命された日本人
  • 4
    戦争中に青年期を過ごした世代の男性は、終戦時56%…
  • 5
    イスラエル軍幹部が人生を賭けた内部告発...沈黙させ…
  • 6
    【クイズ】日本で2番目に「ホタテの漁獲量」が多い県…
  • 7
    台湾に最も近い在日米軍嘉手納基地で滑走路の迅速復…
  • 8
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 9
    トランプ王国テネシーに異変!? 下院補選で共和党が…
  • 10
    トランプ支持率がさらに低迷、保守地盤でも民主党が…
  • 1
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 2
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体を東大教授が解明? 「人類が見るのは初めて」
  • 3
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 4
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 5
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場…
  • 6
    【寝耳に水】ヘンリー王子&メーガン妃が「大焦り」…
  • 7
    【クイズ】次のうち、マウスウォッシュと同じ効果の…
  • 8
    【クイズ】世界遺産が「最も多い国」はどこ?
  • 9
    【銘柄】関電工、きんでんが上昇トレンド一直線...業…
  • 10
    人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 4
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 5
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 6
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 7
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中