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人権問題トルコ裁判所、スパイ容疑の米国人牧師を自宅謹慎措置に 収監継続決定を撤回

7月25日、トルコの裁判所は、テロリズムやスパイの罪に問われ係争中の米国人アンドリュー・ブランソン牧師について、先週の収監継続決定を撤回し、自宅謹慎措置に変更した。写真は釈放され自宅前に到着した同牧師と付き添う当局者たち(2018年 ロイター)
トルコの裁判所は、テロリズムやスパイの罪に問われ係争中の米国人アンドリュー・ブランソン牧師について、先週の収監継続決定を撤回し、自宅謹慎措置に変更した。これに伴い、牧師は25日、当局者らに付き添われ、車列を組んで刑務所を出発した。
ブランソン牧師は、トルコに20年以上住んでおり、2016年のクーデター未遂事件を起こしたグループや反政府武装組織のクルド労働者党(PKK)を支援した罪で起訴された。16年10月に拘束され、21カ月にわたり収監されていた。これにより、牧師の釈放を求めていた米国とトルコの間で摩擦が悪化、匿名筋は両国の当局者がこの問題で協議していたと述べた。
国営アナドル通信は、裁判所はこの案件を再検討し、牧師は事実上司法的統制下におかれることから、健康上の理由により自宅移送が可能と決定したと報じた。
牧師の担当弁護士は、自宅に戻っても、牧師は足首に監視装置を装着することが義務付けられ、出国を禁止されると説明した。
牧師は25日、ペンス米副大統領と電話で話し、トランプ大統領と側近に謝意を伝えた。
牧師は無罪を主張しているが、有罪判決が出た場合、最長35年の禁固刑が科される可能性がある。


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