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米下院、不法移民親子引き離し問題盛り込んだ移民法妥協案を否決

2018年6月28日(木)08時00分

 6月27日、米下院は移民法案の「妥協案」を賛成300、反対121で否決した。同法案には不法移民の親子引き離し問題への対処や、幼少期に親と米国に不法入国した「ドリーマー」救済、メキシコ国境の壁建設費用の確保などが盛り込まれていた。写真はテキサス州のメキシコ国境近くにある収容施設の中を歩く移民の子供ら。18日撮影(2018年 ロイター/Mike Blake)

米下院は27日、移民法案の「妥協案」を賛成300、反対121で否決した。同法案には不法移民の親子引き離し問題への対処や、幼少期に親と米国に不法入国した「ドリーマー」救済、メキシコ国境の壁建設費用の確保などが盛り込まれていた。

下院は来月、不法移民の親子引き離し問題に焦点を絞った法案を採決にかける可能性がある。

親子引き離し問題を巡って、米連邦地裁のダナ・サブロー判事は26日、米国の移民局がメキシコから不法入国した親子を別々に収容することを禁じる仮差し止め命令を下した。すでに引き離され、別々に収容されている親子については30日以内に再会させるよう当局に命じた。

司法省の報道官は、控訴するかどうかについてコメントを差し控えた。トランプ大統領は記者団に対し「様子を見る」と述べた。

トランプ政権が5月に成人の不法入国者を例外なく訴追する「ゼロ寛容政策」を導入して以来、国境地帯で2300人以上の子どもが親と引き離された。トランプ氏は6月20日、親子を引き離さず、一緒に収容する大統領命令に署名したが、まだ約2000人の子どもが親と再会できていない。



[ワシントン/ニューヨーク 27日 ロイター]


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