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朝鮮半島米韓、8月の大規模合同軍事演習中止を決定 昨年まで数万人規模で実施

6月18日、米国と韓国は、8月に予定していた合同軍事演習を中止することで合意した。写真は2016年、韓国で撮影。米軍提供(2018年 ロイター)
米国と韓国は、8月に予定していた合同軍事演習を中止することで合意した。トランプ米大統領は、米朝首脳会談後に合同軍事演習を中止する意向を示していた。
韓国国防省は「韓国と米国は、8月に予定されている乙支フリーダムガーディアン軍事演習に関して、計画している全ての事を保留にすることで合意した」との声明を発表した。
米国防総省も声明で中止を確認した。また国防長官、国務長官、大統領補佐官(国家安全保障担当)が今週、この件について協議すると明らかにした。
国防総省は声明で「トランプ大統領のコミットメントに沿い、また韓国と協力し、米軍は8月の『ウォーゲーム』(フリーダムガーディアン)に向けたすべての計画を中止した」とした。
国防総省のホワイト報道官は「追加対応をとりまとめている。今後のウォーゲームに関する決定はない」と説明した。同省が軍事演習について「ウォーゲーム」という言葉を用いるのはまれで、この表現は北朝鮮国営メディアの報道でより頻繁にみられる。
「乙支フリーダムガーディアン」は、武器や航空機を使った実地訓練というよりは、コンピューターを用いたシュミレーション演習が中心となる。昨年の演習には米軍から1万7500人、韓国軍からは5万人以上が参加した。
トランプ大統領は米朝首脳会談後、合同軍事演習は高い費用がかかる上、「挑発的」だとし、中止する意向を示していた。
*内容を追加しました。


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