最新記事

韓国社会

南北首脳会談フィーバー、小学生から拘置所の朴槿惠までクギ付けに? 平壌冷麺には長蛇の列

2018年4月27日(金)18時07分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部


コーヒーのフリーサービスからランチは平壌冷麺に大行列

ツイッターやインスタグラムには「#평양냉면 」というハッシュタグで冷麺を食べに来たという投稿がアップされた


こうした首脳会談そのものへの関心だけではなく、南北会談記念セールや夜に予定されている晩餐会のメニューにちなんだ食材などの便乗商法も目立った。

文在寅大統領が幼少期を過ごした釜山にあるロッテデパートでは「首脳会談の晩餐メニューにマトウダイがとりあげられて、お客様の関心が高まっています。これを機にマトウダイの広報を拡大しています」と晩餐会に出される釜山産のマトウダイ焼きを宣伝している。

また釜山中区にあるカフェでは27日はアメリカンコーヒー1杯を無料で提供している。カフェのオーナーは「歴史的な日を記念するためにこのようなイベントを準備した。コーヒーは、南アメリカと北アメリカを結び位置になるパナマ産の豆を用意して、南北和解の意味を込めました」と話した。

こうした首脳会談にちなんだ食に関する話題で一番ネットを賑わせたのが平壌冷麺だ。

平和の象徴は鳩ではなく平壌冷麺!

首脳会談の冒頭で金国務委員長は「今日は苦労して平壌から平壌冷麺を持ってきました。遠くから持ってきた、いや遠くと言ってはまずかったかな?」と隣りにいる妹の金与正党第1副部長に話しかけてその場を笑わせた場面があった。

この言葉どおり、今回の首脳会談には北朝鮮にある名店玉流館の料理人が随行。店で使っている製麺機を板門店の北朝鮮側施設に持ち込み、晩餐会直前に麺を打って届けることになっていた。

このためツイッターのリアルタイムのトレンドキーワード1位に「平壌冷麺」が入り、平壌冷麺について触れたツイートは5万件以上に達した。ネットでは「こうなったら平和の象徴は鳩ではなくて平壌冷麺だ」「首脳会談が終わっても平壌冷麺のポップアップストアを運営して欲しい」といった声が出ていた。

またソウル市内をはじめ全国の平壌冷麺専門店はどこも首脳会談にちなんでランチに平壌冷麺を食べようとする市民でごった返した。店によっては予想外の混雑で品切れになったところもあった。ソウル市内麻浦区にある平壌冷麺専門店でも店の前から隣の店を過ぎて横の路地まで行列が伸びた。

職場の仲間と一緒に訪れたというチョン・ヒョンジュン氏は「冷麺はそれほど好きというわけではないので普段は食べないですが、首脳会談を見ていてきました。今も首脳会談のニュースを見ながら冷麺を食べています。そのせいでより美味しく感じられるようです」と話した。

この平壌冷麺専門店には、文在寅政権の閣僚20人あまりも訪れている。ノ・フェチャン正義党院内代表は「歴史的な瞬間で3度目の出会いだが、もっとも大きな出会いとなってさまざまな問題がツルツルと解けていくことを望んでいる。会談が成功することを祈ってやってきた」と語った。

ニューズウィーク日本版 総力特集:ベネズエラ攻撃
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年1月20号(1月14日発売)は「総力特集:ベネズエラ攻撃」特集。深夜の精密攻撃で反撃を無力化しマドゥロ大統領拘束に成功したトランプ大統領の本当の狙いは?

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら



今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ミネソタ州に兵士1500人派遣も、国防総省が準備命

ワールド

EUとメルコスルがFTAに署名、25年間にわたる交

ワールド

トランプ氏、各国に10億ドル拠出要求 新国際機関構

ワールド

米政権、ベネズエラ内相と接触 マドゥロ氏拘束前から
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
2026年1月20日号(1/14発売)

深夜の精密攻撃でマドゥロ大統領拘束に成功したトランプ米大統領の本当の狙いは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】「住友金属鉱山」の株価が急上昇...銅の高騰に地政学リスク、その圧倒的な強みとは?
  • 2
    中国のインフラ建設にインドが反発、ヒマラヤ奥地で国境問題が再燃
  • 3
    DNAが「全て」ではなかった...親の「後天的な特徴」も子に受け継がれ、体質や発症リスクに影響 群馬大グループが発表
  • 4
    シャーロット英王女、「カリスマ的な貫禄」を見せつ…
  • 5
    AIがついに人類に「牙をむいた」...中国系組織の「サ…
  • 6
    「リラックス」は体を壊す...ケガを防ぐ「しなやかな…
  • 7
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 8
    上野公園「トイレ騒動」に見る、日本のトイレが「世…
  • 9
    中国ネトウヨが「盗賊」と呼んだ大英博物館に感謝し…
  • 10
    【総選挙予測:自民は圧勝せず】立憲・公明連合は投…
  • 1
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率が低い」のはどこ?
  • 2
    上野公園「トイレ騒動」に見る、日本のトイレが「世界一危険」な理由
  • 3
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試掘の重要性 日本発の希少資源採取技術は他にも
  • 4
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 5
    正気を失った?──トランプ、エプスタイン疑惑につい…
  • 6
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救っ…
  • 7
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 8
    「高額すぎる...」ポケモンとレゴのコラボ商品に広が…
  • 9
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 10
    世界最大の埋蔵量でも「儲からない」? 米石油大手が…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 8
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 9
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 10
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中