最新記事

ロシア疑惑

トランプの弁護士たち、ロシア疑惑で特別検察官聴取に応じぬよう助言

2018年2月6日(火)16時21分

2月5日、米ニューヨーク・タイムズ(NYT)紙は、トランプ米大統領の複数の弁護人が大統領に対し、モラー特別検察官による聴取に応じないよう助言したと報じた。写真は米国境取締局センターでの会議に出席する同大統領。バージニア州で2日撮影(2018年 ロイター/Jonathan Ernst)

米ニューヨーク・タイムズ(NYT)紙は5日、トランプ米大統領の複数の弁護人が大統領に対し、モラー特別検察官による聴取に応じないよう助言したと報じた。モラー氏は、2016年米大統領選挙へのロシア介入疑惑や、ロシアとトランプ陣営が共謀したかどうかを捜査している。

NYTは関係筋4人の話として、トランプ大統領が矛盾したり誤っていたりする発言をする傾向にあることから、捜査担当者に虚偽の内容を伝えたとして訴追される可能性を弁護士らが懸念していると報道。

トランプ大統領は先月、モラー特別検察官による聴取について、宣誓した上で応じる意向を記者団に明らかにした。

事情に詳しい関係筋はロイターに対し、トランプ大統領が聴取に応じるかどうかは決まっていないと述べた。

トランプ大統領が聴取を拒否すれば、モラー特別検察官は、大陪審での証言のため大統領を召喚する可能性がある。召喚は法廷での対立につながる可能性がある。

NYTによると、トランプ大統領の弁護士チームを率いるジョン・ダウド氏とジェイ・セクロー氏は大統領に聴取を拒否してほしい考え。トランプ氏の顧問弁護士を長年務めてきたマーク・カソウィッツ氏も、聴取に応じないよう求めた。

一方、ロシア関連捜査へのホワイトハウスの対応を担当するため昨年7月に起用されたタイ・コブ弁護士は、モラー特別検察官に協力すべきだとの考えを示したという。

[ワシントン 5日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2018トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガのご登録を!
気になる北朝鮮問題の動向から英国ロイヤルファミリーの話題まで、世界の動きを
ウイークデーの朝にお届けします。
ご登録(無料)はこちらから=>>

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

パキスタンとアフガン、即時停戦に合意

ワールド

台湾国民党、新主席に鄭麗文氏 防衛費増額に反対

ビジネス

テスラ・ネットフリックス決算やCPIに注目=今週の

ワールド

米財務長官、中国副首相とマレーシアで会談へ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本人と参政党
特集:日本人と参政党
2025年10月21日号(10/15発売)

怒れる日本が生んだ「日本人ファースト」と参政党現象。その源泉にルポと神谷代表インタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 2
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 3
    ニッポン停滞の証か...トヨタの賭ける「未来」が関心呼ばない訳
  • 4
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 5
    ギザギザした「不思議な形の耳」をした男性...「みん…
  • 6
    「認知のゆがみ」とは何なのか...あなたはどのタイプ…
  • 7
    自重筋トレの王者「マッスルアップ」とは?...瞬発力…
  • 8
    「中国は危険」から「中国かっこいい」へ──ベトナム…
  • 9
    【インタビュー】参政党・神谷代表が「必ず起こる」…
  • 10
    疲れたとき「心身ともにゆっくり休む」は逆効果?...…
  • 1
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 2
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 3
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 4
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ…
  • 5
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 6
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由…
  • 7
    日本で外国人から生まれた子どもが過去最多に──人口…
  • 8
    「心の知能指数(EQ)」とは何か...「EQが高い人」に…
  • 9
    「欧州最大の企業」がデンマークで生まれたワケ...奇…
  • 10
    イーロン・マスク、新構想「Macrohard」でマイクロソ…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 4
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 5
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 6
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 7
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中