トランプ減税法案による債務推計増加額、議会予算局が下方修正

超党派の米議会予算局(CBO)は4日、トランプ米大統領が掲げる包括的な税制・歳出法案による連邦政府債務の推計増加額を引き下げ、現在36兆2000億ドルの連邦政府債務に2兆4000億ドルが上積みされるとした。写真は5月、記者団に応じるジョンソン下院議長とトランプ大統領(2025年 ロイター/Ken Cedeno)
超党派の米議会予算局(CBO)は4日、トランプ米大統領が掲げる包括的な税制・歳出法案による連邦政府債務の推計増加額を引き下げ、現在36兆2000億ドルの連邦政府債務に2兆4000億ドルが上積みされるとした。
CBOの以前の推計では、先月22日に米下院で可決された同法案により政府債務は約3兆8000億ドル増加すると予想されていた。
議会上院で現在審議中の同法案は、トランプ大統領が1期目の2017年に導入した減税の延長や、低所得層向けの公的医療保険「メディケイド」の大幅削減を目指している。
米実業家イーロン・マスク氏は3日、同議会上院で審議されている包括的な税制・歳出法案を「不快で忌まわしい存在」と呼び、改めて厳しく批判した。