ニュース速報
ワールド

ロシアとウクライナは「子どものけんか」、トランプ氏が静観姿勢

2025年06月06日(金)15時06分

 6月5日、トランプ米大統領は4日、ロシアのプーチン大統領と2時間にわたる電話会談を行い、ウクライナが先に行った大規模攻撃を巡りロシアに自制を求めた。写真はワシントンで5月撮影(2025年 ロイター/Leah Millis)

Dmitry Antonov Andrea Shalal Andreas Rinke

[モスクワ/ワシントン 5日 ロイター] - トランプ米大統領は4日、ロシアのプーチン大統領と2時間にわたる電話会談を行い、ウクライナが先に行った大規模攻撃を巡りロシアに自制を求めた。ただ、報復する可能性も十分予想しているとし、和平が直ちに実現する可能性は低いとの見方を示した。

トランプ氏はプーチン氏とウクライナのゼレンスキー大統領の間には「大きな憎しみ」が存在すると指摘。「2人の幼い子どもがひどく争い、互いを憎み合い、公園でけんかしているのを見たことがあるだろう」と例えて「しばらくけんかさせてから引き離した方がいい場合もある」と述べた。

ウクライナ軍は1日、シベリアと極北にあるロシアの空軍基地の爆撃機に向けて無人機(ドローン)攻撃を実施した。ロシアは南部の鉄道橋にもウクライナが攻撃し、7人が死亡したと発表した。

ロシア大統領府(クレムリン)は、プーチン氏が会談で報復攻撃を行わざるを得ないとトランプ氏に伝えたことを認めた。またウクライナによる最近の攻撃について、軍部が適切と判断した場合には対応するとの見方を示した。

トランプ氏は大統領2期目の就任以降、ロシアによるウクライナ侵攻を直ちに終わらせるとしていたが、戦闘はますます激化している。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、マスク氏との会談「興味なし」 関係修復

ビジネス

米5月雇用13.9万人増に鈍化、失業率横ばい 関税

ビジネス

中加首相が会談、李氏は関係強化呼びかけ カーニー氏

ワールド

米韓首脳が初の電話協議、関税合意に向け取り組みへ 
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:韓国新大統領
特集:韓国新大統領
2025年6月10日号(6/ 3発売)

出直し大統領選を制する李在明。「政策なきポピュリスト」の多難な前途

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    50歳を過ぎた女は「全員おばあさん」?...これこそが、今どきの高齢女性の姿
  • 2
    猫に育てられたピットブルが「完全に猫化」...ネット騒然の「食パン座り」
  • 3
    脳内スイッチを入れる「ドーパミン習慣」とは?...「朝の1杯」と「心地よい運動」の使い方
  • 4
    日本の女子を追い込む、自分は「太り過ぎ」という歪…
  • 5
    壁に「巨大な穴」が...ペットカメラが記録した「犯行…
  • 6
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 7
    プールサイドで食事中の女性の背後...忍び寄る「恐ろ…
  • 8
    ガザに向かうグレタ・トゥーンベリの支援船から救難…
  • 9
    ウーバーは絶体絶命か...テスラの自動運転「ロボタク…
  • 10
    日本に迫る「ゼロパンダ」の未来...中国はもう貸さ…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 3
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシストの特徴...その見分け方とは?
  • 4
    ペットの居場所に服を置いたら「黄色い点々」がびっ…
  • 5
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 6
    日本の女子を追い込む、自分は「太り過ぎ」という歪…
  • 7
    3分ほどで死刑囚の胸が激しく上下し始め...日本人が…
  • 8
    猫に育てられたピットブルが「完全に猫化」...ネット…
  • 9
    ウクライナが「真珠湾攻撃」決行!ロシア国内に運び…
  • 10
    「ホットヨガ」は本当に健康的なのか?...医師らが語…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 3
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 6
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 7
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 8
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 9
    ペットの居場所に服を置いたら「黄色い点々」がびっ…
  • 10
    3分ほどで死刑囚の胸が激しく上下し始め...日本人が…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中