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北朝鮮、初の実戦用弾道ミサイル潜水艦を急ピッチで建造か

2017年11月17日(金)14時45分

11月16日、米国の北朝鮮分析サイト「38ノース」は報告書で、今月撮影された北朝鮮の海軍造船所の衛星映像から、同国が初の実戦用弾道ミサイル潜水艦の建造を「野心的なスケジュール」で進めていることがうかがわれると指摘した。写真は北朝鮮の国旗。2016年1月北京で撮影(2017年 ロイター/Kim Kyung Hoon)

米国の北朝鮮分析サイト「38ノース」は16日に公表した報告書で、今月撮影された北朝鮮の海軍造船所の衛星映像から、同国が初の実戦用弾道ミサイル潜水艦の建造を「野心的なスケジュール」で進めていることがうかがわれると指摘した。

38ノースは11月5日に撮影された新浦南造船所の映像を基に「潜水艦の耐圧殻の一部とみられるものが写っており、新しい潜水艦の建造を示唆している。現在の実験用新浦級弾道ミサイル潜水艦の後継となる新浦C級弾道ミサイル潜水艦の可能性がある」と分析した。

報告書によると、新浦造船所では2017年を通じて部品などの搬出入の動きが見られた。

11月5日の映像については、大型の円形の物体が写っており、潜水艦の耐圧殻の一部である可能性があると指摘、ロメオ級潜水艦より大型のようだとした。

実験台の映像は、潜水艦からのミサイル発射メカニズムの実験が続けて行われていることを示唆しているが、新たな潜水艦ミサイル実験の準備が進んでいる様子はうかがわれないとした。

[ワシントン 16日 ロイター]


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