最新記事

ファッション

コーチが「タペストリー」に社名変更発表 ネット上では批判が殺到

2017年10月12日(木)09時25分

10月11日、米高級皮革ブランドのコーチが、社名を「タペストリー」に変更すると発表し、ソーシャルメディアで反発の声が高まっている。カリフォルニア州の店舗で2015年1月撮影(2017年 ロイター/Mario Anzuoni)

米高級皮革ブランドのコーチが11日、社名を「タペストリー」に変更すると発表し、ソーシャルメディアで反発の声が高まっている。

コーチの株価は11日の終値が2.8%安。ただアナリストによると、これは同業LVMHが好決算を発表したあおりを受けた面と、消費関連株全般が売られた流れによるところが大きい。

それでも多くのツイッター利用者からは、76年の歴史があるコーチの名前を変えると決めたことへの批判が相次いでいる。ノードストロームやハドソンズ・ベイの重役だったアンドレア・ワッサーマン氏は「これは何とも奇妙で的外れな戦略だ。ぜひとも理由を知りたい」と投稿。デジタルコンテンツディレクターのJ・クリスチャン・バーナブ氏は「ひどいブランディングの考えであり、社名変更の提案者は首にするべきだ」と書き込んだ。

一方、コーチのビクター・ルイス最高経営責任者(CEO)はこうした意見を一蹴。「結局のところ、一部のソーシャルメディアの反応は見当違いだ。なぜなら彼らはコーチというブランド自体を変えると思っているが、そうではない」と語り、コーチ以外にさまざまなブランドを提供している企業体としての新たな像を生み出したと説明した。

実際、長年にわたってハンドバッグなどの人気ブランドとして成功を収めてきたコーチは近年、景気後退やオンラインショッピングの影響で成長に陰りが見え、新たなブランドの買収に活路を見出している。今年は同業のケート・スペードを24億ドルで取得した。

コーチによると社名変更は31日付で、ニューヨーク証券取引所のシンボルは「TPR」になる。

[11日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2017トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国人宇宙飛行士、地球に無事帰還 宇宙ごみ衝突で遅

ビジネス

英金融市場がトリプル安、所得税率引き上げ断念との報

ワールド

ロシア黒海の主要港にウの無人機攻撃、石油輸出停止

ワールド

ウクライナ、国産長距離ミサイルでロシア領内攻撃 成
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 3
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前に、男性が取った「まさかの行動」にSNS爆笑
  • 4
    文化の「魔改造」が得意な日本人は、外国人問題を乗…
  • 5
    「水爆弾」の恐怖...規模は「三峡ダムの3倍」、中国…
  • 6
    中国が進める「巨大ダム計画」の矛盾...グリーンでも…
  • 7
    『トイ・ストーリー4』は「無かったコト」に?...新…
  • 8
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 9
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 10
    ファン激怒...『スター・ウォーズ』人気キャラの続編…
  • 1
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 2
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 8
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 9
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 10
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中