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米外交

トランプの訪欧に大逆風、前例のない抗議と不人気

2017年7月6日(木)14時14分
アンドリュー・ハモンド(英ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス准教授)

世界の大多数の人々が、昨年11月の米大統領選で民主党候補だったヒラリー・クリントンに勝利してほしかったと感じている。クリントンは敗北したが、大統領選前の昨年10月に世界の人口の75%を占める45カ国、約5万人を対象に実施したWIN/ギャラップ・インターナショナル・アソシエーションの国際世論調査では、クリントンが支持率でトランプに圧勝した。ロシアを除く全ての国で、トランプでなくクリントンの勝利を望んでいた。

WIN/ギャラップ・インターナショナル・アソシエーションの結果は、昨年独紙ハンデルスブラットが20カ国・地域(G20)の2万人を対象に行った世論調査結果とそっくりだ。この調査でも、トランプの支持率がクリントンを上回ったのはロシアのみだった。

全体的に見て、トランプは国際社会から益々軽蔑されていることを考えれば、ポーランド訪問は彼にとって良い息抜きになるはずだ。世論調査結果が示すように、トランプは現代史上海外で最も不人気なアメリカ大統領になるかもしれず、今後の外交政策を成功させるうえで足かせになりそうだ。

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