最新記事

サイバーテロ

プーチン「愛国心からのサイバー攻撃あり得るが政府関与はない」

2017年6月2日(金)15時22分

6月1日、プーチン・ロシア大統領は、愛国的なロシアのハッカーが同国との関係が緊張している国に自発的にサイバー攻撃を仕掛けた可能性があると述べる一方、ロシア政府はそうしたハッキングに一切関与したことはないと言明した。写真はロシアで撮影(2017年 ロイター)

プーチン・ロシア大統領は1日、愛国的なロシアのハッカーが同国との関係が緊張している国に自発的にサイバー攻撃を仕掛けた可能性があると述べる一方、ロシア政府はそうしたハッキングに一切関与したことはないと言明した。

当地で行われた経済フォーラムで海外メディアに対して発言した。

今年ドイツで実施される選挙にロシアが介入を試みる可能性が指摘されていることについて「(ハッカーが)愛国心を持っていれば、ロシアを良く言わない人々に対して、彼らの信じるところの善良な戦いを自発的に仕掛ける。それがあり得るかといえば、理論的にはあり得る」と述べた。

米情報当局者が大統領選でのトランプ氏の勝利をロシアのハッカーが支援しようとしたと指摘して以来、ロシアのサイバー犯罪に対する態度には疑問が深まっている。ロシアは関与を言下に否定している。

プーチン大統領はまた「国家レベルでハッキングに関与した事実はなく、その計画もない。その正反対で、国内で対策を講じようとしている」と述べた。

[サンクトペテルブルク(ロシア) 1日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2017トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

関税交渉で来週早々に訪米、きょうは協議してない=赤

ワールド

アングル:アルゼンチン最高裁の地下にナチス資料、よ

ワールド

アングル:ドローン大量投入に活路、ロシアの攻勢に耐

ビジネス

米国株式市場=S&P・ナスダックほぼ変わらず、トラ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:AIの6原則
特集:AIの6原則
2025年7月22日号(7/15発売)

加速度的に普及する人工知能に見えた「限界」。仕事・学習で最適化する6つのルールとは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは「ゆったり系」がトレンドに
  • 3
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人口学者...経済への影響は「制裁よりも深刻」
  • 4
    「想像を絶する」現場から救出された164匹のシュナウ…
  • 5
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 6
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
  • 7
    約558億円で「過去の自分」を取り戻す...テイラー・…
  • 8
    「二次制裁」措置により「ロシアと取引継続なら大打…
  • 9
    「異常な出生率...」先進国なのになぜ? イスラエル…
  • 10
    父の急死後、「日本最年少」の上場企業社長に...サン…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 3
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップを極めれば、筋トレは「ほぼ完成」する
  • 4
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
  • 5
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 6
    どの学部の卒業生が「最も稼いでいる」のか? 学位別…
  • 7
    「お腹が空いていたんだね...」 野良の子ネコの「首…
  • 8
    アメリカで「地熱発電革命」が起きている...来年夏に…
  • 9
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
  • 10
    千葉県の元市長、「年収3倍」等に惹かれ、国政に打っ…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 4
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測…
  • 5
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 6
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 7
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 8
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 9
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 10
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中