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北朝鮮、ミサイル実験成功し「戦闘配備」へ 核弾頭の誘導性能確認

2017年5月22日(月)09時56分

5月22日、北朝鮮は、中距離弾道ミサイル「北極星2型」の発射実験に成功し、核弾頭の末期誘導性能が確認されたと発表した。写真は「北極星2型」。KCNA2月提供(2017年 ロイター)

北朝鮮は22日、中距離弾道ミサイル「北極星2型」の発射実験に成功し、核弾頭の末期誘導性能が確認されたと発表した。国営の朝鮮中央通信社(KCNA)が伝えた。

KCNAによると、金正恩・朝鮮労働党委員長が21日の発射実験を監督した。実験では、固体燃料エンジンの性能も実証されたという。

KCNAは「(金委員長が)ミサイルの命中率は非常に正確であり、北極星2型は成功した戦略的兵器だと誇らかに語り、このシステムの戦闘配備を承認した」と伝えた。

また、金委員長はミサイルに搭載されたカメラからリアルタイムで送られてくる地球の画像を見て「とても美しい」と語ったという。

専門家は固体燃料エンジンと移動式発射装置により、発射の兆候を察知するのが一段と困難になると指摘する。

米国に本拠を構える「憂慮する科学者同盟(UCS)」でグローバル・セキュリティー・プログラムの共同ディレクターを務めるデビッド・ライト氏はブログで「大型の固体燃料ミサイルを開発するのは難しい」と指摘。フランスや中国といった大国が中距離ミサイルから大陸間弾道ミサイルの開発に至るまで数十年かかったとした上で、「近いうちにそれ(北朝鮮による大陸間弾道ミサイルの開発)が実現することはないだろうが、北朝鮮はやがてそれを実現できるようになるだろう」との見解を示した。

[ソウル 22日 ロイター]


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