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トランプ大統領、シリアのクルド人組織に武器提供 ISIS掃討へ

2017年5月10日(水)11時45分

5月9日、トランプ米大統領は、シリアで過激派組織「イスラム国」(IS)と戦うクルド人武装組織「人民防衛隊」(YPG)に武器を供給することを承認した。写真は米国の軍用車のそばに立つYPG兵士。トルコのダルバシヤで4月撮影(2017年 ロイター/Rodi Said)

トランプ米大統領は、シリアで過激派組織「イスラム国」(IS)と戦うクルド人武装組織「人民防衛隊」(YPG)に武器を供給することを承認した。

米国防総省が9日、明らかにした。

ISが「首都」とするシリアのラッカを奪還することが目的だが、トルコはYPGを非合法武装組織「クルド労働者党」(PKK)の派生組織とみなしており、今回の決定に強く反発するとみられている。

これまでのところ、トルコ側からの反応はない。同国のエルドアン大統領は来週ワシントンでトランプ大統領と会談する予定。

米国防総省報道官は、訪問先のリトアニアで「(今回の決定はラッカで)確実な勝利を収めるために必要だ」と説明。「パートナーであるトルコの安全保障上の懸念は強く認識している」とし、トルコの治安悪化防止に取り組む方針を示した。



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