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フランス政治

フランス大統領選は親EUマクロンが勝利 仏史上最年少の指導者誕生

2017年5月8日(月)08時20分

5月7日、仏大統領選の決選投票は、投票終了直後に発表された出口調査で、中道系独立候補のマクロン前経済相(写真)が極右政党・国民戦線(FN)のルペン党首に勝利する見通しとなった。パリで撮影(2017年 ロイター/Jean-Paul Pelissier)

フランスで7日に行われた大統領選の決選投票は、超党派の市民運動「前進」を率いる親欧州連合(EU)の中道系候補エマニュエル・マクロン前経済相(39)が、EU離脱や反移民を掲げる極右政党・国民戦線(FN)のルペン党首を破り勝利した。英国のEU離脱の選択をもたらしたポピュリズム(大衆迎合主義)のうねりに動揺していた欧州各国からは結果を歓迎する声があがっている。

内務省の開票速報(登録有権者4700万人中4400万票以上開票)によると、マクロン氏の得票率は65.31%。棄権票は24.7%だった。

マクロン氏は、ナポレオン以降、フランスで最年少の指導者となる。また、カナダのトルドー首相に代わり、主要7カ国(G7)で最年少の首脳となる。

マクロン氏「分断修復に尽力」

選挙対策本部で演説したマクロン氏は、こうした状況を踏まえ分断された状態の修復に尽力する方針を示した。

「この国が分断状態であること、それが一部で極端な意見を持つ政党への投票につながったと認識している。そうした投票行動を尊重する。あなたがたの非常に多くが怒り、不安、疑念も示したことも分かっている」としたうえで「わたしは、欧州、フランス国民の間のつながりを再構築するために尽力する」と述べた。

マクロン氏を経済相に起用し国政の場にひきあげたオランド大統領は、決選投票の結果は国民の大多数が仏共和国の価値のもとに結束し、EU支持の意向を確認したと指摘した。

欧州各国から祝福の声、トランプ米大統領も祝意

欧州域内から祝福の声があがっている。トランプ米大統領も、マクロン氏に祝意を示した。

EUの執行機関、欧州委員会のユンケル委員長は、マクロン氏に対し「域内すべての人々に資する強く前進する欧州という、あなたが擁護した考え方が勝利に結びついたことを喜ばしく思う」と述べた。

マクロン氏は、早速メルケル独首相と電話会談し、早期にドイツを訪問する意向を伝えた。

トランプ大統領は、公式ツイッターで「マクロン氏のきょうの大勝利を祝福します。彼と協力することを楽しみにしています」と述べた。

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