南シナ海、中国は「アメとムチ」で実効支配を増大
先月、中国がスカボロー礁に環境測定所を建設することを計画しているとの報道があり、フィリピン側を驚かせた。ドゥテルテ大統領は、中国の行動を止めることはできないが、「両国の友好を尊重するならば」建設はないと確信していると述べた。
そして、ドゥテルテ大統領はつい先週、南シナ海でフィリピンが占有する9つの環礁・島嶼(とうしょ)上の施設の更新を命じて、中国、ベトナム両国を警戒させている。
今のところ、フィリピン漁船は中国との緊張緩和を最大限に利用しており、環礁に数カ月も留まっている者さえいる。
日に焼けた肌に傷みの目立つ作業着をまとった男たちは、過積載状態の漁船の舷側を慌ただしく行き交いながら、魚を入れたカゴを、フィリピンに帰港する船へと積み替えている。
37歳のレナート・エタック船長は、ひっきりなしに煙草を吸いながら、魚の重量を測り、各々の納品分について詳細に記録している。エタック船長によれば、漁獲高は減少傾向にあるとはいえ、スカボロー礁での操業はフィリピン人漁師にとって「お祭り」だという。
エタック船長は、中国海警局についても肯定的に見ている。
「もし彼らがここにいなければ、スカボロー礁は皆に解放される。違法操業の漁船も含めてだ」と彼は言う。「彼らがここにいることが、ある意味、抑止力になっている」
(翻訳:エァクレーレン)
[スカボロー礁(南シナ海) 10日 ロイター]





