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人種差別

ユナイテッド機の引きずり出し事件に中国人激怒、の深い理由

2017年4月12日(水)16時40分
ジェームズ・パルマー

城管のほかに、民間警備員の「保安」も、暴行の一翼を担っている。気の毒な行商人にひどい仕打ちをする制服姿の乱暴者を映した動画は、たびたびネット上を騒がせている。そうした動画にはよく、「アメリカだったらこんなことは起こらない」というコメントが付く。

従って、ユナイテッド航空の動画は反米派にとって天からの贈り物だった。アメリカは決して民主主義や人権の国ではない。彼らにとってアメリカの偽善が暴かれることほど嬉しいことはない。

くだらない小競り合いに見えるかもしれない。だが中国共産党は真剣だ。親米の考え方には、幅広い中国人を結束させ、党に反旗を翻させるだけの力がある。

だからユナイテッド航空の動画は、中国当局の望みそのもの。アメリカは偽善的で暴力的というだけでなく、敬意をもって中国人を扱わない。すぐに政府系の新聞の社説が同じことを書き立てるだろう。事件そのものは来週までには忘れられてしまうだろうが、敵意だけは残る。まさに当局の思うつぼだ。

(翻訳:ガリレオ)

From Foreign Policy Magazine

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