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メイ英首相がトルコ訪問、EU離脱後の貿易協定や防衛協力を協議

2017年1月30日(月)08時05分

1月28日、メイ英首相(写真左)は、訪問先のトルコで会見し、EU離脱後の貿易についてトルコと共同作業部会を設置するとともに、航空防衛分野での協力を強化することで合意したと明らかにした。写真は28日アンカラで撮影、写真右はトルコのユルドゥルム首相(2017年 ロイター/Umit Bektas)

 メイ英首相は28日、訪問先のトルコで会見し、欧州連合(EU)離脱後の貿易についてトルコと共同作業部会を設置するとともに、航空防衛分野での協力を強化することで合意したと明らかにした。

 EU離脱に備え、2国間貿易協定の締結に向けて下地作りを進める狙いがあるとみられる。

 トルコのユルドゥルム首相はメイ首相との共同記者会見で、英国のEU離脱後に両国が自由貿易協定(FTA)を結ぶ意向であることを明らかにした。

 また、エルドアン大統領は記者団に対し、メイ首相と防衛協力の強化に向けた取り組みについて協議したと述べ、英国との貿易を現在の年間156億ドルから200億ドルに拡大したいと表明した。

 両国はトルコが目指す戦闘機開発プログラム「TF─X」で協力することでも合意した。1億ポンド(1億2500万ドル)を超える規模で、英BAEシステムズとトルコのTAIが共同で開発する。

 メイ首相はこれについて「英国がグローバルで偉大な貿易国であり、ビジネスの門戸が開かれていることを示すものだ」と述べた。

[アンカラ 28日 ロイター]


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