最新記事

日米関係

安倍=トランプ電話会談、2月10日にはワシントンで首脳会談

2017年1月29日(日)10時25分

1月29日、安倍首相(写真)とトランプ米大統領は28日夜に電話会談し、ワシントンでの首脳会談を2月10日に行うことで合意した。写真は2016年9月撮影(2015年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

安倍晋三首相とトランプ米大統領は28日夜に電話会談し、ワシントンでの首脳会談を2月10日に行うことで合意した。日本政府が同日発表した。

両首脳は電話会談で、経済や安全保障分野での同盟関係が重要との認識を共有。トランプ氏が離脱を表明した環太平洋連携協定(TPP)や両国の自由貿易協定(FTA)などの具体的な協議はせず、来月の首脳会談に持ち越した。

安倍首相は昨年11月に就任前のトランプ大統領とニューヨークで会談したが、就任後に対話するのは今回が初めて。日本政府によると、会談は同日午後11時05分から42分間に及んだ。

会談では、経済、安全保障分野での同盟関係の重要性を確認した。首相が冒頭、トランプ政権発足に祝意を述べるなど「ニューヨークでの会談に続き、和やかでいいやり取りができた」(萩生田光一・官房副長官)としている。首相の訪米を来月10日とすることも正式に決めた。

トランプ米大統領が就任直後に離脱を表明したTPPや日米FTAなど通商交渉を巡る踏み込んだ議論は見送った。

政府は、首相の訪米に麻生太郎副総理兼財務相や岸田文雄外務相、世耕弘成経産相が同行する方向で最終調整しており、来月の訪米時に、自由貿易体制の意義をあらためて訴えるとみられる。首相は会談後、官邸内で記者団に「経済、安全保障全般で率直な意見交換をしたい」と語った。

(梅川崇、山口貴也 編集:田巻一彦)

[ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

EUとスペイン、トランプ氏の関税警告を一蹴 防衛費

ビジネス

英、ロシア2大石油会社に制裁 「影の船団」標的

ビジネス

金現物が連日最高値、4241ドル 米中摩擦や米利下

ワールド

対米通商協議「楽観」、韓国高官が強調 ワシントンで
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本人と参政党
特集:日本人と参政党
2025年10月21日号(10/15発売)

怒れる日本が生んだ「日本人ファースト」と参政党現象。その源泉にルポと神谷代表インタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ海で「中国J-16」 vs 「ステルス機」
  • 2
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道されない、被害の状況と実態
  • 3
    「欧州最大の企業」がデンマークで生まれたワケ...奇跡の成長をもたらしたフレキシキュリティーとは
  • 4
    「心の知能指数(EQ)」とは何か...「EQが高い人」に…
  • 5
    イーロン・マスク、新構想「Macrohard」でマイクロソ…
  • 6
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 7
    【クイズ】アメリカで最も「死亡者」が多く、「給与…
  • 8
    「中国に待ち伏せされた!」レアアース規制にトラン…
  • 9
    【クイズ】サッカー男子日本代表...FIFAランキングの…
  • 10
    日本で外国人から生まれた子どもが過去最多に──人口…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな飼い主との「イケイケなダンス」姿に涙と感動の声
  • 3
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 4
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
  • 5
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由…
  • 6
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ…
  • 7
    ベゾス妻 vs C・ロナウド婚約者、バチバチ「指輪対決…
  • 8
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 9
    時代に逆行するトランプのエネルギー政策が、アメリ…
  • 10
    「中国のビットコイン女王」が英国で有罪...押収され…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 4
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 5
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 6
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 7
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 8
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 9
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分…
  • 10
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中