最新記事

PKO

自衛隊に南スーダンで駆け付け警護など新任務 今月中旬に閣議決定

2016年11月8日(火)19時05分

11月8日、自民党は、国防部会などの合同会議を開き、南スーダンで国連平和維持活動(PKO)に当たる自衛隊部隊に、駆け付け警護などの新任務を付与することを了承した。写真は都内で2009年7月撮影(2016年 ロイター/Stringer)

 自民党は8日、国防部会などの合同会議を開き、南スーダンで国連平和維持活動(PKO)に当たる自衛隊部隊に、駆け付け警護などの新任務を付与することを了承した。公明党も同日午後に了承する見通しで、政府は今月中旬に閣議決定する方向で調整する。

 会議には現地を視察した柴山昌彦首相補佐官が出席し、自衛隊が活動している首都ジュバの治安について「比較的落ち着いている」と説明。防衛省の担当者は、派遣予定部隊の訓練の習熟度が「十分なレベルに達した」と説明した。

 政府は閣議決定ぎりぎりまで治安状況を見極める考え。稲田朋美防衛相は8日午前の記者会見で、「現地の情勢を踏まえて総合的に判断する」と述べた。

 2011年に独立した南スーダンは、今年7月に大規模な戦闘が発生。その後も日本政府は、自衛隊をPKOに派遣する要件である「PKO5原則は維持されている」との見解を示している。

 新任務の付与に伴い変更するPKO実施計画には、5原則が維持されていたとしても、安全確保が困難と判断すれば部隊を撤収するとの内容も盛り込む。

 新任務は、20日から交代で南スーダンに派遣される第11次隊に付与される見込み。離れた場所にいる国連やNGOの関係者を救援できるようになるほか、他国部隊と共同で宿営地を守れるようになる。

[ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

感謝祭当日オンライン売上高約64億ドル、AI活用急

ワールド

ドイツ首相、ガソリン車などの販売禁止の緩和を要請 

ワールド

米印貿易協定「合意に近い」、インド高官が年内締結に

ワールド

ロシア、ワッツアップの全面遮断警告 法律順守しなけ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ガザの叫びを聞け
特集:ガザの叫びを聞け
2025年12月 2日号(11/26発売)

「天井なき監獄」を生きるパレスチナ自治区ガザの若者たちが世界に向けて発信した10年の記録

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙すぎた...「心配すべき?」と母親がネットで相談
  • 2
    100年以上宇宙最大の謎だった「ダークマター」の正体を東大教授が解明? 「人類が見るのは初めて」
  • 3
    【クイズ】世界遺産が「最も多い国」はどこ?
  • 4
    【寝耳に水】ヘンリー王子&メーガン妃が「大焦り」…
  • 5
    「攻めの一着すぎ?」 国歌パフォーマンスの「強めコ…
  • 6
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 7
    エプスタイン事件をどうしても隠蔽したいトランプを…
  • 8
    子どもより高齢者を優遇する政府...世代間格差は5倍…
  • 9
    128人死亡、200人以上行方不明...香港最悪の火災現場…
  • 10
    メーガン妃の「お尻」に手を伸ばすヘンリー王子、注…
  • 1
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで墜落事故、浮き彫りになるインド空軍の課題
  • 2
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるようになる!筋トレよりもずっと効果的な「たった30秒の体操」〈注目記事〉
  • 3
    マムダニの次は「この男」?...イケメンすぎる「ケネディの孫」の出馬にSNS熱狂、「顔以外も完璧」との声
  • 4
    海外の空港でトイレに入った女性が見た、驚きの「ナ…
  • 5
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
  • 6
    【最先端戦闘機】ミラージュ、F16、グリペン、ラファ…
  • 7
    老後資金は「ためる」より「使う」へ──50代からの後…
  • 8
    AIの浸透で「ブルーカラー」の賃金が上がり、「ホワ…
  • 9
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 10
    7歳の息子に何が? 学校で描いた「自画像」が奇妙す…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸…
  • 7
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中