最新記事

ドイツ

ドイツのメルケル首相、4期目出馬を正式表明 来年9月の議会選に向け

2016年11月21日(月)10時59分

11月20日、ドイツのメルケル首相(62、写真)は、来年9月に行われる連邦議会(下院)選挙に首相4期目を目指して出馬する考えを正式に表明した。(2016年 ロイター/Hannibal Hanschke)

 ドイツのメルケル首相(62)は20日、来年9月に行われる連邦議会(下院)選挙に首相4期目を目指して出馬する考えを正式に表明した。

 キリスト教民主同盟(CDU)執行部との会談後、記者団に対して、考え抜いた末に4期目を目指すことを決意した、と明らかにした。

 20日に公表されたエムニドの世論調査によると、およそ55%がメルケル首相の続投を希望すると回答した。続投反対は39%だった。

 メルケル首相は国際的に高い評価を得ているが、国内では難民に寛容な政策をめぐって反発も強い。先の地方選ではCDUが苦戦、難民受け入れに反対する右派政党「ドイツのための選択肢」の躍進を許した。

 メルケル首相は、2017年にインフラ投資を拡大するが、新規借入れには頼らない姿勢を示した。週例のポットキャスト配信で述べた。

 財政収支が黒字のドイツをめぐっては、投資を拡大してユーロ圏の経済成長押し上げを支援すべきとの声が欧州諸国の間で強まっている。

 こうした圧力に対してメルケル首相は、道路や鉄道、ブロードバンド、教育への支出は増やすが、「将来世代の負担になる新規借り入れは行わない」との姿勢あらためて表明。また、難民・移民に対する支出については、将来の労働力になるとして「良い投資」との認識を示した。

[ベルリン 20日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米給与の伸び鈍化、労働への需要減による可能性 SF

ビジネス

英中銀、ステーブルコイン規制を緩和 短国への投資6

ビジネス

KKR、航空宇宙部品メーカーをPEに22億ドルで売

ビジネス

中国自動車販売、10月は前年割れ 国内EV勢も明暗
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一撃」は、キケの一言から生まれた
  • 2
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    レイ・ダリオが語る「米国経済の危険な構造」:生産…
  • 8
    「非人間的な人形」...数十回の整形手術を公表し、「…
  • 9
    「爆発の瞬間、炎の中に消えた」...UPS機墜落映像が…
  • 10
    中年男性と若い女性が「スタバの限定カップ」を取り…
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 7
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 8
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 9
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 10
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中