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ISIS広報担当の幹部アドナニ容疑者が米軍の空爆で死亡、組織に深刻な打撃

2016年8月31日(水)18時42分

8月30日、過激派組織「イスラム国」(IS)は、同組織の広報を担当してきたアブムハンマド・アドナニ容疑者がシリア北部で死亡したと発表した。写真は米国務省提供(2016年 ロイター)

 過激派組織「イスラム国」(IS)は30日、ISの広報を担当してきたアブムハンマド・アドナニ容疑者がシリア北部で死亡したと発表した。米軍による空爆で殺害されたもようだが、詳細は明らかになっていない。同容疑者は海外戦略の責任者で、事実であればISにとって大きな打撃となる。

 米国防総省の高官はロイターに対し、30日にシリア北部アルバーブで自動車で移動中のアドナニ容疑者をターゲットに空爆を実施したことを認めたが、死亡したかどうかは明らかにしなかった。

 ISが正式に何かを声明の形で発表した後、米国政府などが事実確認をするのに数日かかることもある。

 アドナニ容疑者は、指導者のバグダディ容疑者とともに最もよく知られたIS幹部の1人で、欧州も含め海外での襲撃事件で中心的役割を果たしていた。イラクやシリアで主要拠点を次々と失いつつあるなか、ISにとって欧州での戦術は重要度を増していた。

[ベイルート/ワシントン 30日 ロイター]


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