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軍備米、大陸間弾道ミサイル発射実験を計画
ロシアや中国、北朝鮮との間で緊張が高まる中、軍事的優位を誇示する狙い
2月25日、米軍が大陸間弾道ミサイルの発射実験を実施する計画であることがわかった。核弾頭を搭載していない「ミニットマンIII」ミサイルをカリフォルニア州のヴァンデンバーグ空軍基地から南太平洋マーシャル諸島のクェゼリン環礁付近へ発射する予定。写真はミズーリ州の米空軍基地で「ミニットマンIII」ミサイルを調査する空軍の技術者ら。1980年1月撮影。提供写真(2016年 ロイター/Tech. Sgt. Bob Wickley/USAF/Handout)
米軍が25日にも大陸間弾道ミサイルの発射実験を実施する計画であることがわかった。発射実験は今週に入って2度目。ロシアや北朝鮮などとの間で緊張が高まる中、米国の核兵器の有効性を誇示する狙いがあるとみられる。
25日夜か26日朝にも、核弾頭を搭載していない「ミニットマンIII」ミサイルが、カリフォルニア州のヴァンデンバーグ空軍基地から南太平洋マーシャル諸島のクェゼリン環礁付近に向けて発射される予定。
ロバート・ワーク国防副長官によると、こうした実験は2011年1月以降少なくとも15回行われており、ロシアや中国、北朝鮮などに向け、米国が有効な核兵器を保有しているというメッセージを送る狙いがあるという。
核兵器の有効性を示すことは、米国の兵器が老朽化し、使用に耐える期限に近づいているとされるなか、ますます重要性を増しているとみられる。