最新記事

ニッポン社会

どうして日本人は「ねずみのミッキー」と呼ばないの?

2016年2月20日(土)07時05分

 ぼくは長いこと日本語を勉強してきました。そこで思ったのですが、一九歳と二一歳の間の年齢を「はたち」と呼ぶと誰が決めたのですか。「水」が「湯」になるのは何度からでしょう。炊飯器の中にあるときは「米」なのですか、「ご飯」なのですか。

 ぼくは日本式の英語も勉強してきました。「ジンギスカン」という怖そうな名前を聞くと、世界を征服しようとした人物よりも、羊肉のバーベキューを思い出すというのは本当なのですか。「パレス(宮殿)」という言葉に「狭いアパート」という意味合いが生まれたのは、なぜですか。

 焼きいも屋は、一年の半分は何をしているのですか。ええ、そのことについて書いた本があるとは聞きましたが、できれば手っ取り早く答えを知りたいと思いまして。

 どうしてみんな、こんなに長生きするのですか。お酒をけっこう飲んで、たばこもけっこう吸っているのに......。

 どうして女性は太らないのですか。ぼくは「ケーキ・バイキング」の店で、OLの人たちを目撃してしまったのですが......。

 外国人が納豆を食べられるかどうかに、どうしてみなさんはそんなに関心があるのですか。関西出身の人たちにも、納豆を食べるようすすめているのでしょうか。

 「仕方がない」と、みんな言います。でも、いつもそうだとは限らないのではないですか。このあいだ、「仕方がない」という日本語は何かをあきらめるときの言い訳だとはっきりわかる出来事がありました。ぼくが「仕方がある」と言ったら、まわりの人たちにおかしなやつだという目で見られました。

 なぜみんな「ちょっとそこまで」出かけるのですか。「ちょっとそこ」には、どんな面白いものがあるのですか。

 どうして通りや公園がこんなにきれいなのですか。ぼくにはごみ箱のひとつも見つけられないのに。

 人々が信号などおかまいなしに道を渡る国もあれば、車がまったく来なくても歩行者がじっと待っている国もあります。けれども日本の人たちは信号が青に変わるのを待っていても、ぼくが車の流れが途切れたときに道路を渡ると、いっせいにあとからついてくるのはなぜなのですか。

 ちょっとあわてていらっしゃるご様子ですが、あともう少しだけいいですか。

 猫のしっぽは誰が切っているのです? なぜしっぽを切り、それをどうするのです? コンビニで売っているサンドイッチのパンの耳の場合は?

【参考記事】ディズニーの魔法が消えた日

 「くまのプーさん」「ひつじのショーン」と呼ぶのに、どうして「ねずみのミッキー」とは言わないのですか。

 最後の質問ですが、あなたがたはどうしてそんなに辛抱強いのですか。

※次回は2月22日に掲載予定です。

<*下の画像をクリックするとAmazonのサイトに繋がります>


『新「ニッポン社会」入門
 ――英国人、日本で再び発見する』
 コリン・ジョイス 著
 森田浩之 訳
 三賢社

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

IEA、石油備蓄4億バレル放出で合意 過去最大規模

ワールド

イラン、W杯「参加できない」 最高指導者殺害で=ス

ワールド

トランプ氏、イランの標的「ほぼ残らず」 戦闘近く終

ビジネス

米CPI、2月前年比+2.4%上昇 3月のインフレ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 2
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃に支持が広がるのか
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 5
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」…
  • 6
    「邪悪な魔女」はアメリカの歴史そのもの...歌と魔法…
  • 7
    イランがドバイ国際空港にドローン攻撃...爆発の瞬間…
  • 8
    40年以上ぶり...イスラエル戦闘機「F-35I」が、イラ…
  • 9
    ホルムズ封鎖で中国動く、イランと直接協議へ
  • 10
    「IKEAも動いた...」ネグレクトされた子猿パンチと「…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 4
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 5
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 6
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで…
  • 7
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 8
    日本の保護者は自分と同じ「大卒」の教員に敬意を示…
  • 9
    中国はイランを見捨てた? イランの「同盟国」だっ…
  • 10
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中