最新記事

英王室

あるプリンセスの肖像

ウィリアム王子の心を射止めた魅力的で賢い「普通の市民」ケイト・ミドルトンがロイヤルファミリーに輝きを取り戻す

2011年4月14日(木)10時12分
アリソン・ピアソン(デイリー・テレグラフ紙記者)

厳しい「面接」の末 波乱含みの長い交際期間を経てゴールインするウィリアムとケイト Jeff J Mitchell/Getty Images

 来る4月29日、キャサリン・エリザベス・ミドルトンとウィリアム・アーサー・フィリップ・ルイス王子がウェストミンスター寺院で結婚式を挙げる。イギリス王室はここで「初めてずくめ」の花嫁を迎えることになる。

 王室に嫁いだ女性のうち大学教育を受けたのも、結婚前に未来の夫と同居したのも、元客室乗務員の母親を持つのも、ケイトことキャサリンが初めて。おまけにケイトはいずれ、ローラースケートを履いて踊るディスコで、脚もあらわなホットパンツ姿で転んだ過去を持つ初のイギリス王妃になる。

 だがローラーディスコでの一件を除けば、ウィリアム王子との長い交際期間中、ケイトが足をすくわれたことはほとんどない。中流階級出身の女性と王子の結婚に眉をひそめる向きもあるが、史上最長の「面接試験」に耐え抜いた彼女なら立派に添い遂げてみせるだろう。

「ウィリアムはケイトを愛しているし、彼女の家族のことも大好きで、よく一緒に過ごしている」。ロイヤルカップルと親しい人物はそう話す。仲のいいミドルトン一家は「ウィリアムが憧れる幸せな普通の家族」の象徴だ。ウィリアムの両親の派手な離婚劇で痛手を受けた王室にとっても、この結婚は人気回復の切り札になるかもしれない。...本文続く

──ここから先は1月12日発売の『ニューズウィーク日本版』 2011年1月19日号(カバー特集は「3.11原発事故の波紋」)をご覧ください。ケイト・ミドルトンと故ダイアナ元妃のファッション比較など、魅力的な写真も満載です。

<デジタル版のご購入はこちら
<iPad版、iPhone版のご購入はこちら
<定期購読のお申し込みはこちら
 または書店、駅売店にてお求めください。

他にも
─中国当局に身柄を拘束された「鳥の巣」作者、艾未未(アイ・ウェイウェイ)の大きさに迫る
■共産党が恐れた戦う芸術家
─世界中の抑圧された人々に希望を与えてきた外国語放送の縮小でイギリスが失うものを問う
■失われたBBCの「自由の声」
など、お薦め記事満載!

<最新号の目次はこちら

[2011年4月20日号掲載]

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ウクライナ和平交渉が2日目に、ゼレンスキー氏と米特

ビジネス

中国万科、償還延期拒否で18日に再び債権者会合 猶

ワールド

タイ、2月8日に総選挙 選管が発表

ワールド

フィリピン、中国に抗議へ 南シナ海で漁師負傷
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の展望。本当にトンネルは抜けたのか?
  • 2
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジアの宝石」の終焉
  • 3
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 4
    極限の筋力をつくる2つの技術とは?...真の力は「前…
  • 5
    南京事件を描いた映画「南京写真館」を皮肉るスラン…
  • 6
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 7
    トランプが日中の「喧嘩」に口を挟まないもっともな…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    大成功の東京デフリンピックが、日本人をこう変えた
  • 10
    世界最大の都市ランキング...1位だった「東京」が3位…
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 3
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の脅威」と明記
  • 4
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 7
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 8
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 9
    人手不足で広がり始めた、非正規から正規雇用へのキ…
  • 10
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中