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中国政治

次に狙うは財政難の欧州

2010年7月16日(金)12時41分
ウィリアム・アンダーヒル(ロンドン支局)

 ヨーロッパ経済のつまずきは中国にとってチャンス。中国の対欧州投資額は昨年、前年より30%も増加。人民元が一段と強さを増し、財政難のヨーロッパ諸国も主要資産が外国の手に渡るのを気にしていられなくなったことで、格安の投資が急増している。

 最近ギリシャを訪問した中国の張徳江副首相は、過去最大規模となる14事業の合意文書に調印。中国遠洋運輸は輸出拠点として、ギリシャ最大のコンテナ専用港の区画を41億ドルで借り入れた。アイルランドは、国内に240ヘクタールの中国系起業のための工業団地を建設する交渉を開始した。実現すれば、中国側はEU(欧州連合)の高い関税などを気にせず操業できる。

 「双方の利益になる取引だ」と、王立国際問題研究所(ロンドン)の中国専門家バネッサ・ロッシは言う。ヨーロッパはカネを、中国は市場を必要としている。

[2010年7月21日号掲載]

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