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ロシア

プーチンは今もブッシュが恋しい

2009年9月28日(月)13時55分
マイケル・フリードマン

類は友を呼ぶ プーチンは「力の誇示」が好きなブッシュを同類とみていたのかも RIA Novosti-Reuters

 米ロ関係のリセットを目指すオバマ政権は、ミサイル防衛(MD)システムの東欧配備を中止。NATO拡大構想もトーンダウンさせている。とはいえロシアのプーチン首相は、ブッシュ前米大統領が恋しいようだ。

 米コンサルティング会社ユーラシアグループのアナリスト、クリフ・カプチャンによると、プーチンは学者やジャーナリストを集めた毎年恒例の会合で、オバマについてほとんど触れず、「友人の『ジョージ』を懐かしがっていた」という。「彼は間違いなくブッシュに好意を持っている」と、会合に出席したカプチャンは語る。

 とはいえ、そもそも冷戦後に再び米ロ関係が悪くなったのはブッシュ政権の頃だった。それなのになぜプーチンはブッシュが好きなのか。

 理由の1つは、2人とも遠回しな外交手段より「力の誇示」が好きなことかもしれない。プーチンは単純に勝ち負けを重視する指導者として、ブッシュを同類とみていたのだろう。彼にとってはメッセージと同じくらい、人間の中身が大切なのだ。

[2009年9月30日号掲載]

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