最新記事

同性愛

エルトン・ジョン、反同性愛法のロシアに乗り込む

同性愛者のエルトン・ジョンが、「反ゲイ法」下のロシアでコンサート。当局はどう出るか

2013年9月18日(水)16時22分
アレクサンダー・ベサント

意気盛ん USCソーントン音楽学校で新曲を熱唱するエルトン・ジョン Kevork Djansezian-Reuters

 6月に「同性愛宣伝禁止法(反同性愛法)」が成立したロシアで、英国人歌手のエルトン・ジョンはモスクワ・コンサートを予定通り行うと語った。ゲイをカミングアウトしているジョン。モスクワ公演でロシアのレズビアンやゲイたちを支援したいとガーディアン紙に語った。

「この法律に抵抗する方法は2つある。1つは、アーティストがロシア行きを中止しボイコットすること、もう1つはロシアからのアーティストの入国拒否をすることだ。だがそうすると、反同性愛法のせいで苦しむ同性愛者たちを孤立させることになる」とジョン。

「1人のゲイとして、彼らを放っておけないし、手を差し伸べずにはいられない。何が起こるかわからないが、それでも行かなくてはならないんだ」

 あるインタビューでジョンは、1979年に旧ソ連へ訪問した際、当局が手配したロシア人の男性通訳とセックスしたことを明かしている。

 ロシアの同性愛宣伝禁止法は今年6月に施行され、虹色の旗を振るような行為をすると罰金や懲役が科される可能性もある。未成年者をゲイの「宣伝行為」から守るための法律とされているが、適用範囲はあいまいだ。

 最近ロシア公演を行って同性愛者の権利を擁護したマドンナとレディー・ガガは、未成年に同性愛を宣伝したとして保守的な市民から激しい批判を受け、ロシア当局からは入国管理法違反で訴追されそうになった。

 積極的に同性愛者の権利を主張するジョンは、男性のパートナーと2005年に結婚、代理母を通じて生まれた2人の子供を育てている。

 ジョンがロシアで物議を醸すのはこれが初めてではない。1985年のヒット曲『ニキータ』では、共産圏の圧政を嘆いている。

From GlobalPost.com特約

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

EXCLUSIVE-EU、合併規則を20年ぶり見直

ビジネス

バーレ、第4四半期は純損失拡大 コア利益は予想上回

ビジネス

米ナイキ傘下のコンバース、組織体制見直し・人員削減

ワールド

アングル:株式市場、AIが一転して引き潮要因に 「
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:習近平独裁の未来
特集:習近平独裁の未来
2026年2月17日号(2/10発売)

軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    50歳には「まったく見えない」...信じられないレベルの「若見え」な女性の写真にSNS震撼
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 5
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 6
    あなたの隣に「軍事用ヒト型ロボット」が来る日
  • 7
    「ショックすぎる...」眉毛サロンで「衝撃的な大失敗…
  • 8
    【独自取材】「氷上のシルクロード」を目指す中国、…
  • 9
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 10
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 5
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予…
  • 6
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 7
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 8
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 9
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 10
    【銘柄】「ソニーグループ」の株価が上がらない...業…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 8
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 9
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中