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下がり続けるヒラリーの影響力

2009年9月7日(月)14時49分
ケイティ・コノリー(ワシントン支局)

ランクダウン メディアへの露出を控えているのが原因? Thomas Mukoya-Reuters

 ヒラリー・クリントン米国務長官の影響力は、上院議員時代より落ちている? 経
済誌フォーブスが選ぶ「世界で最も影響力がある女性100人」によると、そうらし
い。ヒラリーは上院議員時代の04年には5位に入っていたが、8月に発表された今年
のランキングでは36位。ペロシ米下院議長(民主党)より1つ下だ。

 今年の1位は、昨年に引き続きドイツのメルケル首相(ヒラリーの前任者、ライス
前国務長官は2度も1位に輝いている)。ミシェル・オバマ米大統領夫人は40位に
入った。

 ヒラリーの順位は年々下がっている(06年が18位、07年が25位、08年が28位)。そ
して米外交のトップに就いた今年、さらに順位を下げた。フォーブスはランク付けの
際、その女性が責任を負う組織の規模を考慮する。国務省は上院議員の事務所より
ずっと大規模だ。10年度の年間予算は164億ドルで、ヒラリーの省内での権限は間
違いなく一上院議員より大きい。

 ランク低下の原因は恐らく、ニュースにあまり登場していないことだろう。国務長
官に就任して以来、彼女はメディアのインタビューにほとんど応じていない。目立た
ないよう、ホワイトハウスから指示を受けているのではないかと多くの専門家がいぶ
かるほどだ。

 それでもヒラリーは42位の英エリザベス女王より上だったことに満足しているかも
しれない。人気テレビ司会者のオプラ・ウィンフリーは41位だ。

[2009年9月 9日号掲載]

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