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中国生成AIの限界...ディープシーク後に見えた米中の決定的格差

AI

2026年1月5日(月)10時00分
クオ・ティー(米スタンフォード大学中国経済制度センター客員研究員)、シュイ・チョンカイ(米スタンフォード大学中国経済制度センター上級研究員)
ディープシークのデータセンター VCG/GETTY IMAGES

ディープシークのデータセンター VCG/GETTY IMAGES

<対話型生成AIディープシークの登場は世界にセンセーションを巻き起こしたが、真の産業革命は起こせない>


▼目次
あらゆる要素で格差は拡大
旧ソ連も陥った落とし穴

AI(人工知能)は、これから始まる新しい産業革命で核を成すテクノロジーだといわれることが多い。次の産業革命では、世界経済のあらゆる側面が様変わりするのだろう。実際、AIは早くも、科学、イノベーション、軍事、地政学の在り方を大きく変えつつある。「AIを制する者は世界を制する」という考え方が強まっているのも不思議でない。

2025年初めには、中国のスタートアップ企業ディープシークが極めて高性能な対話型生成AIサービスをリリースし、一大センセーションを巻き起こした。この一件は、米ソ冷戦下の1957年に当時のソ連がアメリカに先駆けて人工衛星「スプートニク」の打ち上げに成功したことの衝撃を思い出させた。

しかし、中国は本当に西側諸国との差を埋めつつあるのか。

中国の共産党体制は、共産党が全てを主導することを前提に築かれた。それは今も変わっていない。共産党は司法、市場、金融機関、メディアをコントロールし、民間企業まで指揮下に置いている。この体制は、政府が莫大な資源を動かしてディープシークのような成功例を生み出すことにはたけている。

しかし、産業革命は単独のイノベーションだけでは実現しない。テクノロジー、ビジネスモデル、制度に関して飛躍的なイノベーションが相次いで実現し、それらが互いに補強し合うことが不可欠だ。

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