最新記事
SDGsパートナー

空気から水を作り水問題に立ち向かう...アクアムが目指す「誰もが安全な水にアクセスできる社会」

2025年11月10日(月)11時06分
ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー
空気製水機

アクアムが提供する空気製水機

<東日本大震災を原点に、空気中の水分から飲料水を生成する革新的な技術を開発したアクアム。その取り組みが今、世界の水問題に希望をもたらそうとしている>

日本企業のたとえ小さな取り組みであっても、メディアが広く伝えていけば、共感を生み、新たなアイデアにつながり、社会課題の解決に近づいていく──。そのような発信の場をつくることをミッションに、ニューズウィーク日本版が立ち上げた「SDGsアワード」は今年、3年目を迎えました。

私たちは今年も、日本企業によるSDGsの取り組みを積極的に情報発信していきます。

◇ ◇ ◇


「水道水が飲める国」は世界でもわずか十数カ国とされ、安全な水へのアクセスは今も世界的な課題だ。水道水が飲める日本でも、老朽化した水道インフラによる断水リスクが懸念されており、災害時には水の供給が途絶える事態もしばしば発生している。

安全な水の供給は人権にも関わる問題であり、災害や気候変動、都市化によってその必要性はますます高まっている。持続可能な水供給モデルの構築が急務とされる今、この社会課題に真正面から挑んでいるのが、株式会社アクアムだ。

いつでもどこでも使える空気製水機

アクアムは、空気中の水分を凝縮・浄化して安全な飲料水を生成する「空気製水機」の開発、製造、販売を事業の柱としている。

災害時の水の供給問題を課題と感じた河﨑悠有代表取締役が、断水や物流の遮断といった状況においても飲料水を確保できる手段として、製品化と普及を志したことがこの取り組みの出発点となった。

アクアムの空気製水機は、水資源が乏しい場所でも使用できるのに加え、常用時にはおいしく安全な飲料水として、災害時にはインフラが機能しない中でも即座に水を供給できる「ハイブリッド機能」を備えているのが大きな特長だ。

水道水やミネラルウォーターと比較しても遜色ないおいしさを実現するため、3種類の浄水フィルターと3種類の国産天然鉱石を活用したミネラルフィルターを組み合わせて、「水のおいしさ」と「衛生面」に徹底的にこだわっている。

他にも、独自の水循環技術による特許を取得しており、常に高い品質を保つ工夫がなされている。

2024年1月には、能登半島地震の被災地支援として、同社の空気製水機AQ-200を搭載したキッチンカーを、断水が続いていた七尾駅前のボランティアセンターに無償で提供。炊き出しに参加したボランティアたちからは驚きと感謝の声が寄せられた。空気から生まれた水で提供された温かいハンドドリップコーヒーは、冷え込む中で人々の心をも温めた。

能登で使用されたアクアムの空気製水機

能登で使用されたアクアムの空気製水機。被災地でも大活躍した

SDGs
2100年には「寿司」がなくなる?...斎藤佑樹×佐座槙苗と学ぶ「サステナビリティ」 スポーツ界にも危機が迫る!?
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

デンマーク、15歳未満のソーシャルメディア利用禁止

ワールド

米コーネル大、連邦助成金再開でトランプ政権と和解

ワールド

中国の駐大阪総領事投稿に強く抗議、適切な対応要求=

ビジネス

午前の日経平均は反発、ハイテク株買い戻し 米政府再
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 2
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一撃」は、キケの一言から生まれた
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    レイ・ダリオが語る「米国経済の危険な構造」:生産…
  • 7
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 8
    「非人間的な人形」...数十回の整形手術を公表し、「…
  • 9
    「爆発の瞬間、炎の中に消えた」...UPS機墜落映像が…
  • 10
    「豊尻」施術を無資格で行っていた「お尻レディ」に1…
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 7
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 8
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 9
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 10
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中