最新記事
日本企業

配線器具は「CO₂から作る」時代へ 日本を代表する電材メーカーとメタノール総合メーカーが共同開発

2025年5月19日(月)16時40分
西田嘉孝

記者会見場に展示されていたメタノール水溶液やユリア樹脂(ラボ試作品)

(左から)記者会見場に展示されていたメタノール水溶液(天然ガスから製造)、同(水素とCO₂から製造)、同(消化ガスから製造)、ホルムアルデヒド水溶液、ユリア樹脂、コンセントのユリア樹脂製造部位、化石資源から製造したユリア樹脂(ラボ試作品)、CO₂から製造したユリア樹脂(ラボ試作品)。メタノールからホルムアルデヒドを製造し、そこからユリア樹脂を作る Photo: Newsweek Japan

あとはコストの上昇への理解をいかに広げていくかだけ

CO₂から製造するメタノールへの期待は、電材業界でもますます膨らんでいくだろう。

環境配慮型ユリア樹脂を使用した配線器具を導入すれば、住宅やビルなどの設備の資源循環への貢献となるほか、建築物のライフサイクル全体で排出されるCO₂(エンボディードカーボン)の削減にもつながる。

とはいえ、両社によれば現在は、従来のユリア樹脂を使った製品に比べ、コストの上昇は避けられない。製造時の設備投資は不要であり、製品の品質も劣らないだけに、あとは環境負荷の低い製品の価値への理解を、いかにユーザーに広げていくかが課題だ。

パナソニックEW社ではまず、ゼネコンやハウスメーカーなどに向けた訴求を行っていく計画だという。

持続可能な未来に向けて、循環型社会への移行は、減速することはあっても逆行することはない。私たちの暮らしの中に当たり前にあるコンセント。こんなところでも、メーカーの絶え間ない挑戦が続けられている。


ニューズウィーク日本版 台湾有事の新シナリオ
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年4月21号(4月14日発売)は「台湾有事の新シナリオ」特集。米・イラン戦争で変わる地域紛争の「大前提」/石油危機を恐れるべき理由

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏のキリスト風画像で波紋、支持層批判で削除

ビジネス

米ゴールドマン、1─3月は債券低迷 利益予想超えも

ビジネス

米中古住宅販売、3月は3.6%減 在庫不足で9カ月

ワールド

トランプ氏、イランは合意望む 米のホルムズ海峡封鎖
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:台湾有事の新シナリオ
特集:台湾有事の新シナリオ
2026年4月21日号(4/14発売)

地域紛争の「大前提」を変えた米・イラン戦争が台湾侵攻の展開に及ぼす影響をシミュレーション

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本は「イノベーションのやり方」を忘れた...ホンダ「EV撤退」が示す、日本が失った力の正体
  • 2
    「いい加減にして...」ケンダル・ジェンナーの「目のやり場に困る」姿にネット騒然
  • 3
    停戦合意後もレバノン猛攻を続けるイスラエル、「国防軍は崩壊寸前」
  • 4
    【銘柄】イラン情勢で「任天堂」が急落 不確実な相…
  • 5
    目のやり場に困る...元アイスホッケー女性選手の「密…
  • 6
    トランプがまた暴走?「イラン海上封鎖」の勝算
  • 7
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文…
  • 8
    「違法レベル...」ゼンデイヤの「完全に透けて見える…
  • 9
    「仕事ができる人」になる、ただ1つの条件...「頑張…
  • 10
    BTS再始動、3年9カ月の沈黙を経て──変わる音楽市場で…
  • 1
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文章」...歴史を塗り替えかねない、その内容とは?
  • 2
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収される...潜水艦の重要ルートで一体何をしていた?
  • 3
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 4
    韓国、生理用品無償支給を7月から開始 靴の中敷きで…
  • 5
    「南東部と東部の前線で480平方キロ奪還」とウクライ…
  • 6
    「地獄を見る」のは米国か──イラン地上侵攻なら革命…
  • 7
    停戦合意後もレバノン猛攻を続けるイスラエル、「国…
  • 8
    撃墜された米国機から財布やID回収か、イラン側が拡…
  • 9
    ポケモンで遊ぶと脳に「専用の領域」ができる? ポ…
  • 10
    中国がイラン戦争一時停戦の裏で大笑い...一時停戦に…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    米特殊部隊、米空軍兵士救出「大成功」に残る多くの疑問
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    古代のパピルスから新たに見つかった「2500年前の文…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    バリ島沖の要衝で「中国製水中ドローン」が回収され…
  • 7
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 8
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 9
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
  • 10
    第6回大会を終えて曲がり角に来たWBC
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中