最新記事
SDGsパートナー

「社会課題に楽しく挑む姿を示したい」...身近な所からコツコツと積み上げる、SDGs達成に向けた産案の取り組み

2025年1月17日(金)17時00分
ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー
全社員が参加するイベント

「SELFURUGI早稲田店」のオープンから1年を記念して開催された、全社員が参加するイベントにて

<身近な社会課題に対して、社員が「自分ごと」として取り組むようにするには、どんな方法が有効なのか>

世界を変えるには、ニュースになるような大規模なプロジェクトや商品だけでは不十分。日本企業のたとえ小さなSDGsであっても、それが広く伝われば、共感を生み、新たなアイデアにつながり、社会課題の解決に近づいていく──。この考えに基づいてニューズウィーク日本版は昨年に「SDGsアワード」を立ち上げ、今年で2年目を迎えました。その一環として、日本企業によるSDGsの取り組みを積極的に情報発信していきます。

◇ ◇ ◇

株式会社産案は、2021年から社内でSDGsユニットを発足し、現在は3つのSDGsプロジェクトを実装している。いずれも、自分たちの身近な人や物から着想を得た企画となっており、社員が社会課題を自分ごと化して考えられる取り組みとなっている。

事業もSDGsも長く続けていくために、SDGsユニットを発足

日本でSDGsに取り組んでいるのは大手企業というイメージがあるが、2022年の帝国データバンクの調査によれば、中小企業でも4割以上が積極的な関わりを見せている。

総合広告代理店である株式会社産案は、こうした中小企業のクライアントからSDGsに絡んだ相談が増えてきたことから、自社でもSDGsに向けて何かできることはないかと模索。2021年に社内でSDGsユニットを発足させ、様々な取り組みをスタートさせた。

sanan_sub1.jpg

SDGsユニットメンバーの澁川真実氏(左)と荒麻吏氏(右)

SDGsユニット主体者を務める営業部の澁川真実氏とメディアプランニング部の荒麻吏氏は「2024年に70周年を迎えた当社は、企業理念を『人、情報、企業、成長 その間をつないでいく』としています。『つなぐ』企業として永年事業を続けていくために、そして持続的にSDGsを掲げていくために、SDGsとともに利益化を目指す必要があると考えました」と話す。

産案が現在取り組んでいるSDGsプロジェクトは、以下の3つだ。

①知的障害者支援施設レインボーハウス明石と連携したパンと雑貨の社内販売
知的障害者の就労支援として手作りしているパンと雑貨を100円均一で社内販売。社内の福利厚生とサステナブル意識啓蒙のために月1回実施している。

②SELFURUGI早稲田店のFC店OPEN
前社長自らが新規事業として立案。ブランドとしてサステナブルファッションや衣服の廃棄ゼロ社会の実現に向けた「環境へのやさしさ」などのビジョンを掲げている。

③産案社長による社員の子どもたちへの寺子屋開催
社長自らが社員の子どもたちに対して「広告代理店の仕事内容について」をわかりやすい言葉で教えたり、竹とんぼ、駒回しなど昔ながらの遊びを教える体験型授業を開催。

sanan_sub3.jpg

産案の社長による寺小屋の様子

SDGsを自分ごととして捉え、身近な人や物からプロジェクトを立案

産案の取り組みを特徴づけるものは、SDGsを社員自身が自分ごと化し、広告代理店として何ができるかを模索することから始まっている点だ。そのため、どのプロジェクトも自分たちにとって身近な物や人からSDGsに繋がるものとなっている。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

日米首脳「USスチールは買収でなく投資」、米産LN

ワールド

アングル:16歳未満のSNS禁止する豪、ユーチュー

ワールド

北朝鮮、核兵器は「交渉材料ではない」=KCNA

ビジネス

米国株式市場=下落、貿易戦争巡る懸念で 精彩欠く雇
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:中国経済ピークアウト
特集:中国経済ピークアウト
2025年2月11日号(2/ 4発売)

AIやEVは輝き、バブル崩壊と需要減が影を落とす。中国「14億経済」の現在地と未来図を読む

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 2
    Netflixが真面目に宣伝さえすれば...世界一の名作ドラマは是枝監督『阿修羅のごとく』で間違いない
  • 3
    「嫌な奴」イーロン・マスクがイギリスを救ったかも
  • 4
    研究者も驚いた「親のえこひいき」最新研究 兄弟姉…
  • 5
    戦場に響き渡る叫び声...「尋問映像」で話題の北朝鮮…
  • 6
    賃貸住宅の「床」に注意? 怖すぎる「痕跡」を発見し…
  • 7
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 8
    睡眠中に体内は大掃除されている...「寝ているあいだ…
  • 9
    なぜ「ファスティング」は「筋トレ」と同じなのか? …
  • 10
    ドイツ経済「景気低迷」は深刻......統一後で初の3年…
  • 1
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 2
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」を予防するだけじゃない!?「リンゴ酢」のすごい健康効果
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 5
    「体が1日中だるい...」原因は食事にあり? エネルギ…
  • 6
    教職不人気で加速する「教員の学力低下」の深刻度
  • 7
    戦場に響き渡る叫び声...「尋問映像」で話題の北朝鮮…
  • 8
    足の爪に発見した「異変」、実は「癌」だった...怪我…
  • 9
    Netflixが真面目に宣伝さえすれば...世界一の名作ド…
  • 10
    マイクロプラスチックが「脳の血流」を長期間にわた…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 5
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 6
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀…
  • 7
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 8
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
  • 9
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
  • 10
    戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中